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閑話休題:夢の中での同窓会

先ほど、昼寝をしていて、夢の中で小中学校時代の同級生たちと居酒屋で同窓会をしていました。
オトナになった同級生たちと酒を酌み交わしながら昔の思い出や近況を和気あいあいと笑いながら話していました。
宴もたけなわ、会計係が集金にやってきて、じゃあ二次会に行こうと店の外に出ると、地元の寂れた商店街に。深夜に明かりの灯る店もなく、果てさてどうしたものかと思案に暮れていると、夢から目覚めました。

なんてことはない、ありふれた夢ですが、実は私は小中学校の同窓会に参加したことはありません。実際には全員が集まる大規模なものや、少数規模で行われていたのかもしれませんが、招待されたことがないのです。

自分では剽軽な人気者と錯覚していましたが、私はいわゆる「問題児」で、周囲から疎まれる存在でした。

今でこそ発達障害(ADHD・アスペルガー症候群)など、「病気」として扱われていますが、私の子供の頃は、「家の教育がなっていない」「親のしつけが悪い」など言われていました。

私自身を振り返ってみると、アスペルガー症候群の症状に酷似した症状が多かったと思います。

  • その場の空気が読めない。適した対応ができない。

  • 相手の気持ちを察することができない。

  • 人を傷つけることを悪気もなく言ってしまう。

  • 会話の行間や間を読むことができない。

  • 曖昧なことを理解できない。冗談が通じない。

  • 明確な指示がないと動けない。

  • スケジュール管理ができない。

  • 急な変更にうまく対応できない。

  • 相手の嘘がわからない。だまされやすい。

  • 興味のないことには、決して手を出そうとしない。

  • 好きなことが止まらない。好きな話が止まらない。

そんな私でしたので、勉強の成績もよろしくなく、中学2年生の時の偏差値は50程度しかありませんでした。
しかし、中学3年生になってから通いだした学習塾での学習が、経験値をためるロールプレイングゲームのように楽しく、すっかり勉強が好きになり、中学3年の2学期には偏差値65を超えるまでに至りました。発達障害を抱えていても、頭が悪いという訳ではなく、学力は関係ないと考えます。

高校は毎年早慶上理に200人近く進学する男子校に進学しましたが、ここで「友達をつくる」という行為ができず、孤立し、陰湿ないじめを受けるようになり、勉強も底辺を彷徨う有様で、高校2年の冬に中退しました。

このように、小中学校時代に問題児だった、高校を中退した私が同窓会に参加することは叶わなかったのです。

真昼の夢は、そんな私に偽りの幸せを与えてくれました。


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