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プログラミングに人生救われた話

お久しぶりです。
前回の記事は新卒の会社をたった9か月で辞めたときに書いたのですが、あれから3年近くも経ってしまいました。
あのときは先のことはあまり考えないまま、とにかく辞めたくてどうしようもなかったから、いろんな人の反対を押し切って(といってもほとんど会社の人だったけど)そのまま大阪に残る決断をし、無職無収入でこれからどうなるのか⁉️という状態でした。
私のことをよく知っている人はご存知かと思いますが、紆余曲折を経て今はブリッジSEという職種でマケドニアで仕事をしています。
「マケドニアってどこやねん」という突っ込みが聞こえてきそうですが(笑)、前回の記事で「どうにかなったらまた記事を書く」と書いていたのでこの記事では仕事を辞めてからプログラマーになって人生が好転したことについて書いていきたいと思います。
もしマケドニアの話やブリッジSEのことが気になる人はこの記事を飛ばして次の記事へお進みください。


IT未経験からプログラマーになるまで

新卒で入った会社は専門商社の国際営業でした。辞める1か月ぐらい前からプロゲートでプログラミングの勉強を始め、次の仕事はプログラマーになろうかとぼんやり考えていました。ITには全く興味なかったのですがたまたま友人にプログラマーの人がいて、友人の勧めでなんとなく始めたのがきっかけでしたがやってみると面白く自分にはハマりそうだという感じがしました。

仕事を辞めてから無職無収入になり、貯金もそこまで多くなかったので普通なら一旦実家の茨城に戻るところだと思いますが、実家に戻らず大好きな大阪に残ることを決意。未経験のプログラミングでいきなり仕事が見つかるわけがないのは百も承知でしたが、実家に帰ってぬくぬくとするのは嫌で収入がない中なんとかしようとかなり必死でした。
未経験採用をしている企業に応募していると、ITに特化した転職エージェント「ワークポート」を発見。今からもう3年も前の話なので今はよくわかりませんが、当時はプログラミングスクールを無料で受けられ、転職サポートも受けられるというサービスを提供していて、IT未経験で何もわからなかった私は自分で闇雲によくわからない企業に応募するよりいいと思い、ワークポートのプログラミングスクールに入ることにしました。(ちなみに当時自分で応募していた企業は辞退しなければいけなかった)

プログラミングスクールといってもやはり無料なので有料のものと比べると劣りますが初心者には申し分なく、受験勉強など経験してきた人にとってはそこまで苦ではないと思います。仕事を辞めていたのでほぼ毎日スクールへ通い、土日も勉強に時間を費やしました。
勉強開始から3か月目ぐらいで企業への応募を開始しました。かなり早い段階での応募ではありましたが、爆速で学習を終わらせたのもありエージェントの人から言われるがまま面接の準備を始めました。
やはり未経験で学習がまだまだ足りていなかったので「人柄はいいけど、、、」という理由で落とされることはありましたがめでたく1社から内定をもらい「今はお金より経験だ」ということで給与はガクッと下がったもののそこで働くことに決め、めでたく転職活動を終えました。

IT未経験で転職を考えている人へ

ときどきQiitaとかみていると、素晴らしいポートフォリオをしっかり準備して転職をしている人がいます。そういう人をみていると「自分もしっかりポートフォリオ作り込んでいかないと転職できないのか」と思う方いるかもしれません。そんなことはないです。
私もワークポートでポートフォリオらしきものは用意しましたがそれはスクールの課題の一環で作ったもので、最初から自分で作ったわけではないです。
転職するのにQiitaで時々出てくるハイパーポテンシャルな未経験エンジニアになる必要はありません。

個人的に考えるIT未経験の人に求められることは

  1. 自走力があるか

  2. 論理的思考ができるか

  3. コミュニケーション能力

  4. プログラミングが好き

1の「自走力」はプログラミング学習を進めていくのに非常に大事です。基本的に未経験の状態ではわからないことしかないです。わからないことに直面した時にしっかり自分で調べて解決できるかが成長の鍵になります。ITの現場では常に新しいことを学んでいかなければいけないので、日頃から自分で情報を集めたり、自力で問題を解決に導く力が大事だと思います。

2の論理的思考力はプログラミングをしていく上で力がついていくものでもあります。プログラミングでは数学的なことをするよりも、「AはBであるからCになる」といった物事を論理的に捉え分析し、考えていく時間の方が多いと思います。エラーがでたときはなぜエラーがでているのか原因を特定しいなければいけません。こういった場合にもしっかりエラー文を読んで原因の仮説を立て、解決方法を探ります。

3のコミュニケーション能力は、意外に思われる方もいるかもしれません。エンジニア=パソコンと向き合う仕事だからコミニケーション能力はそこまで必要ない、と考えている人もいるでしょう。
100%間違いだとはいいませんがプログラミングは一人で行うものではありません。複数人のチームで開発をしていきます。チームで開発する時にチームのメンバーとタスクについて話し合ったりチームリーダーの人間とやりとりが発生します。コードの内容を説明できなかったりすると困るので、やはりどこで働いてもコミュニケーション能力は必要でしょう。

4のプログラミングが好きかどうかは当然のことかもしれませんが、この仕事は好きでない人には本当に苦痛になってしまうと思います。1でも書きましたが常に学習をし続けなければいけない職種だと思います。地道にコツコツ何かを勉強したりするのが好きでなければプログラミングも好きになれないでしょう。

プログラマーになってよかったこと

①自己肯定感が上がった

前回記事でも書きましたが当時国際営業部で働いていた私はポンコツでした。笑
褒められることなどまずもってなく、いつも注意されたり修正をしなければいけなかったり、自分のできなさに失望していた私に自己肯定感はありませんでした。
しかしプログラマーになってからは勉強好きの性格の自分に合っていたのか、研修期間を経て実際に実務が始まってからいろんなことを吸収していくと、先輩からは「覚えが早いね」と褒められるようになりました。褒められるとやはり嬉しいもので入ったばかりのときは土日も平日も毎日勉強してプログラミングのことを考えていました。

「適材適所」という言葉を学んだのはまさにプログラマーになってからでした。

書類作りや電話応対とか会議の議事録は得意ではありませんでしたが、プログラミングはコツコツ積み上げた学習の成果が実務に生きてくるので合っていたんだと思います。電話に出る必要もなくひたすらPCに向かってコーディングに集中できるし、トライ&エラーでコードができた時の達成感は何にも
変えがたいものでした。

転職活動する前にあるメンターの人に言われた
石の上にも3年なんてクソ喰らえ」
この一言が今でも忘れられません。

仕事を辞めてプログラマーになってから物事全てが好転していって、周囲からは「明るくなった」と言われるようになりました。あのまま同じ会社で働き続けていたら私は今でも惨めな思いをしながら心を病んでいたでしょう。

ただの石の上に3年いても石はそのままです。
どうせならダイヤモンドの原石の上に3年乗りましょうよ。
今いる石がダイヤモンドかどうかなんて、誰にもわからないかもしれませんが違うと思ったらさっさと変えるのも手だと思います。

②面倒な人間関係やプレッシャーからの解放

商社特有の「飲みニケーション」がとても苦手でした。なぜ仕事でもないのに自分の時間を割いてまで飲み会に参加しなければいけないのか、と思い断れるものであればいつも断っていました。最後の方は付き合いが悪い人間だと思われていたと思います。
一方でIT業界の人は控えめで大人しい人が多いと思います。いい意味でも悪い意味でもつかず離れずの人間関係なので、飲みニケーションは全くなく、半年に1回あるかないかの飲み会だけで、プライベートと仕事を分けたい自分にとっては最高の環境でした。(コロナの影響もあったかもしれませんが)

また、営業では毎日スーツを着たりメイクをしたり見た目もきっちりしていなければいけませんでしたが、プログラミングするようになってからはほとんどすっぴんメガネで仕事していました。笑
「やることやってればあとは何でもいいよ」という空気なので私にとっては気持ち的にもすごく楽でした。今のマケドニアの会社でもほぼ毎日スウェットで働いています。

③仕事に困らないという安心感

これはもう本当にありがたいですね。求人情報たくさんあります。転職サイトに登録したら転職エージェントや企業からスカウトが来ます。
何かあってもいつでも職に復帰できるだろうというバックアップがあると精神的に余裕が出てきます。
ただ一つ言うと、これまでに何度も述べている通り優秀なプログラマーやIT傀儡の人間はプライベートな時間を割いていつも情報収集したり新しいことを勉強しています。それだけの時間と努力をささげているのですからある意味当然だと話す人がいるのは納得な気がします。

④働き方を選べる

経験年数やプログラマーといっても言語やスキルによることも多いのですが、リモートワークが一番進んでいるのはやはりITだと思います。リモートワークができれば働く場所を自分で選べますし、もちろんパジャマで仕事ができちゃいます。ずっとリモートワークもしんどいところがあるかもしれませんが、時々おしゃれなカフェで仕事ができちゃうのは実にいい気分です。

転職したいけど一歩踏み出せない人

辞められない理由を考える

私が3年前に転職をしてから、転職相談にきてくれる友人が増えました。
転職が必ずしも正解だとは思いませんが、ずっと悩んでいるのであればなぜ悩んでいるのかまず考えてみましょう。

人生の大半の時間は仕事に費やされます。
今のままでいいのでしょうか?
それとも辞められない理由があるのでしょうか?

会社に迷惑がかかるから、という考えは捨てましょう。
辞める時点で何があっても迷惑はかかります。あなたが抜けることで業務が回らないのであればそれは代わりを見つけられない会社の責任なので全く心配することはありません。

大企業で働いている人に多いのは「今の職場環境を捨ててまでいい転職ができるのか」という悩みだと思います。それは確かにリスクがあるかもしれません。次の会社ではあまりいい福利厚生がなかったり、給与も下がる可能性はあるでしょう。厳しいことを言いますが、リスクを気にしていてはいつまでもたっても転職はできません。少なくとも大企業で働いていたバックグラウンドがあれば仕事は見つかると思います。

まずは相談してみよう

何から行動したらよいかわからない人は新しい人と出会えるような場に行ってみたり、同じように転職に悩んでいる人や転職経験のある人に話をきくといいでしょう。
仕事が見つかるか不安だと言う人は本当にそうなのか、転職エージェントの人に相談するのもありだと思います。もちろん、彼らは営業なので転職を勧めてくるかもしれませんが、正直にいってもらうようにすれば自分の市場価値がどれぐらいなのかわかります。
私は2回転職しましたが2回目の転職活動は楽しかったです。
物事全てに通じると思いますが最初が一番大変ですよね。1回転職してしまうえばあとは怖いものなし。
自分の市場価値がわかり、次の目標値が定まったのでいい機会になりました。
悩み続けて行動できない人は心の奥底では転職がしたくないのかもしれません。周りの人に転職している人が少ないともしかしたらその影響で一歩踏み出せないのかもしれませんね。

まずは身近な人から相談してみるのはどうでしょうか?

おわりに

ここまで読んでくれたみなさんありがとうございました☺️
3年前に書いた自分の記事を後輩が転職に悩んでいた時読んでくれていたことを最近知り、たった一人でもこんな私の拙い文章で背中を押せたのであればそれは大変嬉しいことだなぁと思い書くことにしました。
冗談じゃなく本当にプログラミングに救われました。
そうでなければ海外就職の夢も叶えられなかったと思います。
今北マケドニアという国で働いていますが、次の記事ではどういう経緯で聞いたこともないような国で働くことになったか、書いていきたいと思います!

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