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国税専門官になろう!番外編Q&A ~金時計を取りたい!~

税務大学校で金時計を取るには?という観点のご質問をいただきましたので、質問者様のご了承の下、Q&Aを掲載します。

これまでの記事はこちら

過去問の入手

Q 先輩から入手できない場合の対応として、情報公開請求書という方法があるとのことですが、具体的な手続は?

A 手続は一般の行政文書開示請求と同じです。国税庁については、こちらに案内があります。

行政文書の名称は正確でなくても特定できればOKなのであまり神経質にならなくて大丈夫です。

留意点としては、実際にコピーするのは税大本校の職員=先輩なので、身元がバレるのと手間を掛けさせることになります。私は卒業式の日に嫌味を言われました。冗談っぽくですが(笑)

過去問の使い方

Q 実際の出題は過去問と同じですか?

A 全く同じ問題ではありません。
出題形式を把握して試験勉強でどこを暗記したら良いのかの目安を付けたり、予想問題とその模範解答を用意したりという使い方になります。私は模範解答を作成して班員に配っていました。

専攻税法については、日常の講義で重点ポイントを教えてくれます。その他の科目については、過去問がないと露骨に差が出る感じでした。勉強の仕方が分からないという意味で。簿記と財務諸表論の直近の過去問はこちらでも確認できます。

Q 試験科目には何がありますか?

A 最近の試験科目は分かりません。私の時の科目はこちらの記事に記載しています。

勉強時間

Q どれくらい勉強しましたか?

A 勉強時間はあまり覚えていないですが、寝る間も惜しんでやっていたという状況ではなかったです。また、元々のバックグラウンドによって必要勉強量が異なるのであまり参考にならないかと。金時計の目安としては税理士試験の基本レベルの総合問題(≠本試験問題)がすらすら解けるレベルです。

私は簿記1級を既に持っていましたし、同じ班で金時計を取った人も同様でした。他班で知っている人は公認会計士、税理士5科目合格、国税専門官試験1位合格&税理士科目合格でした。氷河期世代なので法人課税班はかなりシビアな争いだったと思います。今は大量採用時代かつ民間に流れる優秀層が多いので難易度はそれほどでもないと推測しています。

競争相手

Q 成績は事務系統別ですか?

A 事務系統別のランキングです。専攻税法が異なりますし、簿記や財務諸表論の講師も系統で異なる→試験問題も異なるので。

Q どの事務系統が金時計を取りやすいですか?

金時計の取りやすさは法人が最も難易度が高く、それ以外はあまり変わらないというイメージです。既に簿記や税法を勉強している人が法人を希望するので。

ただ、事務系統については、退職するまで付き纏うので、あまり金時計を意識して選択しない方がよろしいかと思います。国税の主役は法人ですし、退職後の税理士業務を考えて資産という選択はありでしょうが、それ以外の個人・徴収はおすすめできません。これらの系統で良かったという声はあまり聞いたことがないです。

金時計を取ってみて

Q 良かったこと・悪かったことを教えてください。

A 良かったことは、職場で自信を持って仕事ができるようになったことくらいですかね。出世に関してはメリットを実感できる前に退職してしまったので。悪かったことは特にないです。税大時代は同僚とわいわい楽しんで勉強してたので辛いと感じたことはなかったです。

おわりに

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