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滋賀レイクス、好調の理由

Bリーグ、2部リーグ所属、西地区で活動している滋賀レイクス。現在首位を走っている。バスケ有識者からはどう見えているかは知らないが、レイクスファンから言わせてもらうと、過去に類をみないくらい、今すごくチームの状態がいい。それはなぜか?理由を考えてみた。

答えを言うと、レイクス(クラブの人間)とファン(応援する人間)が相思相愛で “愛” を伝えあっているからだ。
いよいよ滋賀にもこのような “情” がチームの状態を左右するまで「プロスポーツチーム文化」が成熟してきた。15年かかったが、すごく価値のあることだと思う。

もちろん試合の勝ち負けで、応援の熱が上がったり下がったりするのは当然だ。しかし、その気持ちのコントロールというか、否定的な気持ちになる配分が明らかに減ってきた。
Bリーグが目指す『B革新』に向けて、すごくいい傾向にあると思う。

我々ファンは、その年のロスター(登録選手)やチームマネジメント(運営力)をコントロールすることはできない。その道にはその道のプロがいるから、何も努力をしていない素人が口を出すのはお門違いだ。
ファンにできることは「選手を応援すること」。ただそれだけ。ファンが自分のすべきことに全力を注げるよう意識をコントロールすることは、選手がコートの上でいいプレーをしチームを勝利に導くことと同じだけの価値がある。
分かりやすくいえば、EASL、天皇杯で千葉ジェッツを優勝に導いた富樫勇樹選手と、アリーナで一番大きな声でブーストしたファン、どんなに大敗しても下を向かずに笑顔で選手に拍手を送ったファン、手作りの応援グッズを何日もかけて作りアリーナでそれを披露したファン、彼らは全員同じだけの価値がある。
自分の役割を100%出しきった結果、チームに「ポジティブな気持ち」をプレゼントしたこと、それが一番素晴らしいファインプレーであるから。
その試合の勝った負けた、点差などは関係ない。選手は今出せる力を全部出してプレーしたこと、ファンは選手を信じて笑顔で応援し続けたこと、その “気持ち(愛情)の交換” こそがチームにとって一番価値のあるものなのだから。

メディアが映すのは、勝者の表情のみ。
バスケットボールというスポーツを同じルールで戦っている以上、勝者と敗者に上下の関係はない。同じ立場。
それでも成長するチームというのは、選手(クラブ)とファンが “気持ちの交換(コミュニケーション)” を上手に行っているチーム。お互いの信頼関係や、絆、愛情、縁…のようなものが本当に大事だということ。
それがレイクスは今、とてもいい関係を築けている。

レイクス好調の理由は、ファンの気持ちが選手に届き、選手の気持ちがファンに届いている関係、雰囲気作り。
それを意図的に生み出せる(マネジメントできる)チームが『B革新』では成功するのだと思う。