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滋賀レイクスがB2で得たもの(強さの理由5つ)

滋賀レイクス、B2西地区優勝。
レイクスを応援してきたすべての皆様にお祝いの気持ちを述べたい。おめでとうございます。

今回は、今のレイクスがなぜ強いのか、B2西地区で優勝できたのか、書いていきたいと思う。

いくつか思い付いた理由を挙げてみる。

①外国籍選手の活躍 1+3
②日本人選手の活躍 1+4+1
③ウイング選手の役割 4
④目標設定の的確さ
⑤ブースターの熱さ

①に関しては、本当に素晴らしい外国籍選手が4名在籍してくれていて、人柄、熱意、スキル、すべてにおいて高いレベルでプレーしてくれた。
ブロックモータム選手、ジャスティンバーレル選手、ライアンクリーナー選手はオールラウンドに、フィジカルに、スキルフルに、どこのポジションもこなすことができた。
そして、今や滋賀のバスケの象徴ともなっているのがキーファーラベナ選手である。彼のアグレッシブなプレースタイルがそのままレイクスのバスケットを体現していると思う。彼が無理なく、怪我なく、1シーズンプレーできたことはすごく大きかった。

②に関しては、まずは4人の日本人ポイントガードの選手たち。柏倉哲平選手、野本大智選手、田原隆徳選手、湧川颯斗選手の存在がレイクスのバスケに革命を起こした。正確には彼ら4名にキーファーラベナ選手を加えた「5人のポイントガード」で1シーズン戦うという戦術が本当にハマった。それぞれタイプの違う5人で、お互いの良い部分を活かし、悪い部分を補い合い、奇跡のバランスで1シーズンを戦い抜けた。怪我で誰かが離脱する場面もあったが、チームとしての戦力が一切落ちなかった。2023-24シーズンの「5-PG」戦術は後世に語り継がれる美しいバスケットだったと思う。
そして、怪我人が出ても戦力が落ちないという点ではインサイドポジションにおいても完璧だった。その立役者となった日本人選手が、言わずと知れた日本代表、アカツキジャパンの太陽、赤髪ビッグマン、リアル桜木花道、川真田劇場、我らがマイキーこと川真田紘也選手である。彼の存在は説明不要であろう。
そして、この4+1名の日本人選手の上をゆく、今季のレイクスにおいて絶対的な存在感、安定感、ブースターやチームスタッフを含めたすべてのクラブ関係者の人間関係を良くしてくれた最高の功労者が、眞庭城聖選手である。私はこの選手に頭が上がらない。彼がいたから今年のレイクスはB2西地区で優勝できたと思っている。その思いが確信に変わった出来事が、レイクスファンの交流イベント、「あたかで宴会」にマニーさん一人が実際に足を運んでブースターと交流してくださったこと。あれには本当に驚いた。あんなことできる選手はなかなかいない。本当に人格者である。Bリーグ、特にB2リーグにはそういう選手がまだまだたくさんいるのかもしれない。今年一年レイクスはB2を経験して、B1では味わえなかった素晴らしい経験をいくつも重ねることができた。

次は③に関して。ウイング選手4名というのは、森山修斗選手、宮本一樹選手、山崎凛選手、江原信太朗選手のことだ。一見、ロールプレイヤー的な彼らだが、驚くことに全員チームに対して役割を果たし、チーム運営になくてはならない活躍をしている。森山選手に関しては、地元滋賀出身という熱いエナジー。宮本選手は、恵まれた体格と、まだ24歳とは思えない落ち着き。のびしろ。山崎選手は、ロスターに入れない時期が続いたが、彼の人間性というか、放つオーラ、大きな声、輝きはレイクスに絶対に必要なものであった。江原選手は、特別指定で加入したルーキー。東海大学出身という超エリート。なのに、そんな彼があまり目立たないほど今季のレイクスはチームが出来上がっていたという証拠であった。

④は やはり、原毅人社長兼GMの目標設定の的確さであろう。これまでのレイクスにはなかったプロ選手経験のあるリーダーということで、しかもポイントガードの選手であり、チームを指揮する能力がある人物。8割以上の勝率で西地区を優勝し、プレーオフを勝ち進み、“1年でのB1復帰”を絶対目標にしてきたチームマネジメントはすごく明快で分かりやすく、チーム全体に染み渡った。そして今、この先も、「必ずB1に昇格する」という固い目標の元、チームは緩むことなく団結し続けている。レイクスの本当の戦いはこれからだから。

⑤は、B1から降格し、悔しい思いの絶頂を経験した昨シーズン、それでも消えなかったブースターの熱量。これは本当に収穫であり、クラブ全体をみても大きな成長となった。その中で、フロントスタッフ、選手、ファンの間での「コミュニケーション」が上手く交換、連携できたことは、レイクス優勝の大きな要因となった。これはレイクスのスタッフさんの仕事の成果であるので称賛したい。
そして、ブースターの応援の仕方もどんどんレベルが上がっている。まずは「声出し応援」。ホームゲームはもちろんのこと、アウェー会場に響き渡る「GO!GO!LAKES!」の声はチームの誇りであり、涙が出るくらい感動するものだ。
そして「ファンアート」でチームを盛り上げてくださるブースターさんも増えてきた。素晴らしいクォリティーのものばかりで、歴史や文化を大切にする滋賀県の地にすごくぴったりな、レイクスの新しいカルチャーである。こういうファン(芸術家さんたち)は、大切にするべき。レイクスの広報さんにもお伝えしたい。お金を払ってでもレイクスの文化として大切に保管するべき。それが後々、必ず今以上の価値になり、クラブの誇りへとなってくれるから。この記事をレイクスのスタッフさんが読んでくれていたらお願いしたい。「ファンアート」は買い取ろう。こんなに貴重な文化財、職人の技はない。


とりあえず5点挙げさせていただいた。
今季のレイクスが強い理由がお伝えできたと思う。

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