東京都のケアマネ更新研修の受講料軽減について思うこと

どーもカイゾウ(＠kaizo777)です。

今回は「東京都のケアマネ更新研修の受講料軽減について思うこと」をテーマに書いてみたいと思います。

ケアマネジャー(以下：ケアマネ)は資格を活かし実務にあたる前、5年ごと、主任介護支援専門員の資格を得る時には研修を受ける「義務」があります。

今回この「5年ごと」の研修に掛かる受講料を東京都が軽減する施策を講じるようです。

実は私も「東京都」で実務にあたっています。

そこで今回の施策に対して東京都で働く現役ケアマネの一人として私が思うことを書いてみたいと思います。

受講料軽減はありがたいけど…

東京都のケアマネ法定研修に掛かる費用は以下の通り

• 実務者研修　52800円(テキスト代別)

• 更新研修(実務未経験者・経験者)　28500円(テキスト代込)

• 専門研修Ⅰ　34500円(テキスト代込)

• 専門研修Ⅱ　23800円(テキスト代込)

• 主任ケアマネ研修　52600円(テキスト代込)

• 主任ケアマネ更新研修　38000円(テキスト代込)

実務者研修はケアマネ試験合格後に実務にあたる為の研修。

更新研修は実務未経験者や実務経験が一定期間内の人が資格を更新する為に受ける研修。

専門研修Ⅰはケアマネになり実務に出て6カ月以上経過した人、専門研修Ⅱは3年以上経過した人が受ける研修。

ちなみにケアマネになり最初の更新では「専門Ⅰ」＋「専門Ⅱ」もしくは「更新研修(実務者向け)」を受ける必要があります。

ケアマネ経験5年にして受ける研修は「専門Ⅰ＋専門Ⅱ(更新研修)」であり、5年以上経ち2度目の更新では「専門Ⅱ」もしくは「主任ケアマネ研修」を選択する形になります。

その後も…。

どれだけケアマネ「法定」研修が多いかご理解頂けたでしょうか？

そして、ケアマネ更新に掛かる金額についてもご理解頂けたと思います。

何はともあれ研修費用が軽減されるのはありがたいですが…。

そもそもこんなに研修いるの？？

正直ケアマネを13年以上やっている私は「研修にどれだけ金とんねん！！」と思ってしまう。

ケアマネに合格し、実務開始～次回の更新までに研修に支払う費用は単純計算で10万円を超えます。

その後5年～10年で更新する際に掛かる費用は23800円～52600円。

10年～でも23800円～38000円掛かるわけで…。
(あくまで東京都の話です。都道府県ごとにケアマネ法定研修の金額は異なります)

こうして数字に現してみるととんでもない金額を定期的に取られているなと思っています。

これではケアマネをやりたいと思う人が少なくなるのは理解できますね。

しかも経験上「専門研修Ⅱ」も「主任ケアマネ研修(更新含む)」も毎回やっていることは大差ないですから…。

これまではこの研修を受ける為に会場まで赴き、どのような理由でも休むことも出来ず、課題を提出しながら研修を受けるわけで…。しかも仕事は普通にあります。

お金も労力も時間も全て「普段の仕事の他に」掛かるわけです。

ここまで読んでくださった方はどのように感じますか？

「更新研修」は何を指しているのか？

今回東京都が軽減すると言っている「更新研修」は何を指しているのかが私は気になります。

上記の「更新研修28500円」だけを指しているなら正直「もっとも安いやんけ！！」です。

むしろ「更新」だけではなく「法定研修すべて」に掛かる費用を軽減して欲しい！！

「法定研修」はケアマネになったら強制加入させられる「サブスク」的な感覚が私にはあります。

むしろ「法定研修」が本当にケアマネの質の向上のためだけを目的に義務付けられているならそこに掛かる費用こそ「公費」にして欲しい。

自腹で受けたくもない研修を受けることこそ無駄なものはありません。

それならば、自ら選択し得たいと思える知識を得られる「セミナー」に参加した方が受講者の多くが意識的に参加しているはずなので身になるものも多いでしょう。

研修とセミナーの違いに関する記事はこちら↓

今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。