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怒りっぽい利用者の対応について考えてみる

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今回は「怒りっぽい利用者の対応について考えてみる」をテーマに書いてみたいと思います。

感情のコントロールが出来ずに突然怒り出す利用者は少なくありません。

認知症や脳梗塞後遺症、精神疾患を患っている方が比較的感情のコントロールが難しい傾向にあると経験的に感じています。

中には怒りの表現が暴力に変わる方もいます。
この場合、介護保険サービスでは対応しきれないと断られるケースもあります。

Twitterでは時折「認知症(病気)なら何をやっても良いわけではない」というコメントが見受けられることもあります。

確かにごもっともではあるものの支援する側も「怒りに対する対応」が適切であったのかは常に振り返る必要があると私は思います。

今回の記事は明確な答えにいきつくものではありません。

ただ、これまでの経験を踏まえて「易怒性(いどせい)」の強い利用者にどのように対応するのが適切か考えてみたいと思います。

怒っている理由を探る


認知症等がある方が突然怒り出す時、なぜ怒り出したのか分からないことがあると思います。

でも「怒る」という感情が現れる時って必ず理由があると私は思っています。

それが「現実」で起きていることなのか、その方の「内側の世界観」で起きていることなのかの違いだけ。

理由があるのであれば、まずはその理由を探る必要があると私は思います。

現実で起きていることであれば、原因を改善するよう試みる。内側の世界観の事柄なのであれば、どのような世界観を持っているのかを知ることが重要なのだと思います。

私の父親(認知症)も突然怒り出すことがありますが、怒り出す時は「仕事をしている」という「本人の世界」に入っている時が多いようです。

理由が分かれば対応の仕方も検討出来ます。

もっとも「やってはいけない」対応


効果的な対応というのは人によって異なると思います。

じっくり話を聞くことで落ち着く方もいらっしゃれば、しばらく放っておくことで怒りを忘れる方もいらっしゃる。

でも、怒りを増幅させる対応というのはある程度共通していることが多いと私は思います。

いくつか例を挙げてみます。

  • 相手が怒っている事柄を「否定」する

  • 無理やり介護する側の都合に合わせようとする

  • 怒っている人以上の怒りで応対する

  • 話を聞かない

  • 力ずくで対応する

などなど挙げたらキリがありませんが、これらをして怒っている利用者が落ち着くところを私は見たことがありません。

要するにこれらは「NG対応」ということだと思います。

NG対応をせずに、どうしたら怒っている利用者に落ち着いてもらうことが出来るのかを考える必要があるのだと思います。

服薬は最終手段??


易怒性が強い利用者の対応に困った時「服薬で調整してください」と言うサービス事業所も少なくありません。

服薬で本人の易怒性が落ち着かないことには対応が出来ないという事業所側の意思表示です。

私はいつもこの相談を頂いた時にモヤモヤします。

服薬で易怒性を落ち着かせるということは意欲も併せて落ち着いてしまうことが多いです。

「〇〇したい」と感じる利用者の感情までが落ち着いてしまい、ただボーっとした表情で過ごすようになった方も何人か見てきました。

もちろんそうなることが本人に取っても「楽」になるのであれば良いと思います。

ただ「支援する側」の都合でそのような対応を取ることは果たして「最適解」なのか私はいつも迷います。

服薬でどうこう対応する前に出来ることは全て試したのか?

もちろん色々と試した上で相談をしてきている事業所が大半だと信じていますが、中には何の前置きもなくいきなりそのような連絡をしてくる事業所もあります。

服薬で精神的に落ち着くことは誰の為なのか?

これは常に考え続けたいことだと私は思います。

今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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