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おススメの1冊「バンギャルちゃんの老後」

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今回は「介護に関わるおススメの1冊」というテーマで書いてみたいと思います。

最近私の読書熱に再び火が付きジャンルを問わずに読書をしています。

自律神経に関わる本であったり、恋愛小説であったり、お金の本であったり…。そんな中もちろん介護に関わる本も読んでいます。

今回はその中で「介護に関わる本」として1冊ご紹介したいと思います。

「バンギャルちゃんの老後」(藤谷千明・蟹めんま:著)という本です。

この本、表紙は介護に関わる本とは思えない程にポップな感じなのですが、実際に読んでみると介護のあれこれが詰まった1冊で本当に面白い!

私のように介護を仕事にしている人の参考にもなれば、これから親や自身の介護を真剣に考える必要がある人にもメチャクチャ参考になります。

そもそも「バンギャル(V系バンドのファン)」という「オタク(棘があったらすみません)」が同じ趣味を持った人たちと老後も楽しく趣味を活かし続けられるのかという視点からスタートするこの本。

最初から最後までテーマが少しずつ変わりながらも全て「介護・老後」に関わる内容なので、是非「介護」を様々な視点から見てみたいという方には読んで頂きたい1冊です。

ここからは少しネタバレも含まれてしまうかもしれないので、出来れば「バンギャルちゃんの老後」を読んでから読み進めて頂けると嬉しいです(笑)

趣味に特化した老人ホームは作れるのか??


「趣味仲間が集まって老人ホームを作ったら楽しそう」という誰しもが一瞬は考えたことがありそうなテーマを深掘りしていくところから始まります。

私もケアマネジャー(以下:ケアマネ)として日々高齢者に関わっていますが、老人ホームに入所するのは「最終手段」とい考えている人も少なくありません。

でも、もし自分の趣味にあった場所があることが分かっているのなら「○○歳になったら○○老人ホームへ行きたい」みたいな「選択肢」にもなりえるかもしれない…。

何より私自身、一般的な老人ホームに入りたいとは思いませんが、価値観が同じような人が集まっている環境であれば住んでみたいという気持ちもあります。

「バンギャルちゃんの老後」という本では実際に著者のお二人が様々な有識者に会いに行って話を伺っているのですが、実際に「老人ホーム」を作っている方にも話を聞きに行っています。

何より著者のお二人はそれぞれ介護を「仕事」や「プライベート」で経験されていますし、私と同じように母親と二人暮らしだったり、趣味仲間とシェアハウスをされていたりと経験自体がとても参考になります。

要所要所に介護保険の基礎知識が学べるのも面白い!

親との老後計画には共感しかない


私も今母親と同居しているので頷きまくりながら読んでいました(笑)

我が家は「固定電話」を早々に撤去し、怪しい電話が掛かってくることはありませんが、それでも母親のスマホにも入ってくる詐欺まがいのSMSには気をつけています。

そんな話であったり、親を助ける為に同居を始めたのに結局は一人暮らしの頃よりも楽にしてもらっている所もあるという話は共感しっぱなしでした。

私の母親もまだしっかりしてはいますが時に「えっ?!勘弁して!」と思うような素っとん狂なことをやらかすこともあります。

母親の判断力が日々衰えていっているのは常々感じているので、今後「判断」を要することは私が行う部分が増えてくると思います。

とは言え、全てを私がやってしまっては母親の為にならない。

その「匙加減」が難しいと今も感じますし、距離感についても常に模索しています。

これも本に書いてあって本当共感の嵐でした(笑)

エンディングノートは書きたいし書いてもらいたい


父親が倒れ施設入所してから考えるようになりました。

父親は元気な頃から肝心なことを母親にも伝えず、倒れてからは自分のこともまともに分からなくなったので諸々の手続きに四苦八苦しています。

これで母親にも今倒れられたら手続きする必要があることを探すだけでも半端ない労力です。

それを回避する為に、実際に本にも出てくる「コクヨ」さんのエンディングノートを2冊購入しました。

1冊は母親の分。もう1冊は私の分です。

私が先に倒れる可能性もゼロではありません。
私の場合、有価証券や不動産などの資産、ネット銀行も活用しているのでそれらを明確にしておかないとなりません。

あとは連絡を取って欲しい友人も書いておきたい。

これは妹夫婦に任せることなる可能性もあるので残しておいて損はないと思っています。

マルチ商法と推し活は似てる??


そんな話も本には出てくるのですが、これは面白い視点だと思いました。

マルチ商法や推し活にハマる人は若者か高齢者というのも頷けます。

実際に最近の若者(表現がおっさんですみません)は推し活に自分の給料の高い割合を使っていて、自分の食事等は質素にしているなんてのもラジオで聞きました。

高齢者もコンビニ跡地などで行っている怪しげな健康食品を取り扱っているセミナー的なものに足を運んでいる人もいます。

とは言え、それを真っ向から否定しては心を閉ざして余計にハマってしまう可能性もある…。

ハマっている本人が「アウトプット」を始めたら黄色信号ということも本には書いてあり「なるほどな~」と学びになりました。

「バンギャルちゃんの老後」は何度も読み返したい内容が詰まっています。

私の場合、仕事に活かせそうな発想や実際にそのような取り組みをされている方や地域の実名が乗っていることも大変有益な情報でした。

介護を仕事にされている方、親の介護、自分の介護に対する学びを始めたいという方「介護」に興味のある方すべてに参考になる本だと思います。

ぜひご参考までに!

今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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