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日本の大学の第二外国語って廃止した方がいいと思う

日本の大抵の大学では、「第二外国語」というシステムがある。学生が入学後英語以外の中国語、ロシア語、フランス語等々から一つ言語を選び、それを学部在籍中に学ぶというものだ。自分が在籍している英語学位プログラムでは第二外国語というものがなく、日本語ができない生徒はその代わりに日本語を学ぶが、大半の早大生は、第二外国語でなんらかの言語を学んでいる。

自分は正直のところ、第二外国語というシステムが結果的に学生の語学力を低下させていると思う。

何故か?先ず、日本の一般教育において、英語教育のレベルは他の国に比べて決して高くない。例えば、中国などでは、北京大学などのトップ校であれば、留学経験が無くとも英語能力がずば抜けて高い学生が多数存在する(皆大学入試競争に勝つために英語を身につけ、TOEFLなどでは100+の実力をつける)。それに比べたら、日本の学生の全体的な英語力は相対的に低い。何が言いたいかというと、そもそも英語にまだまだ伸び代があるのに、大学学部での貴重な4年間で第二外国語を初心者レベルから学ぶことは、結果的に英語も第二外国語も中途半端という状態を招いてしまう。

次に、現状の国際環境で英語ほど支配的な言語はまだない。例えば、中国語などはその圧倒的な人口により、話す人はダントツに多い。だが実際国際公務員や中国に関係する仕事(中国に住むなど)につかない以上、中国語が活かせる場は少ない。結局中国語は中国人との間でしか使わない。例えばフランス人やエストニア人と話す上で中国語を使うことは滅多にないが、英語はどうにか通じることが多い。これに関してはその他の言語の同じように思える。何よりヨーロッパにおいても中国においても、基本的に国際的職場では英語は必須である。言い換えれば、多くの方は、英語ができている前提で他の言語を操る。その為英語がまだ未熟な状態で、他の言語を学んでも、それはより多くのオプションや選択肢をもたらすかといったら必ずしもそうではない。

その為、結論として言えば、日本の大学は第二外国語を必修にするのではなく、あくまで学生の興味に応じて選択可能なものとし、逆に英語学習に集中した講義をもっと設けるべきであると思う。そうすれば、日本人の国際的競争力は確実に上がると思う。

ちなみにここでは、英語に興味がなく第二外国語をやりたい人の道を阻もうとは考えてないし、言語を趣味や興味の一環として学ぶ(必ずしもマスターし、熟練的にその言語を使用する)こと否定していないことは注意して欲しい。あくまで、第二外国語を学位獲得の一条件にすることが問題であるとここでは述べている。

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