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LIFE誌の表紙風の新入生勧誘ポスターを作成する

時候の挨拶

春です。学内では、桃のようにぴちぴちとした新入生が右往左往し、教室は入れ替わり、スカッとした新鮮な春風が廊下をみたします。

この時期に大切なことは、やはり、新入生の勧誘でしょう。あちこちの同好会や部活動が、ビラを片手に新入生を待ち構え、かつお漁さながらに釣り上げていきます。そのビラやポスターのクオリティの高いこと高いこと…

ぼくが所属する同好会でも、新入生を呼ばねばと会議が始まり、ぼくもポスター作成に参画することとなりました。

どんなポスターを作る?

同好会の活動内容から考える

ぼくが所属する同好会では、主にゲームやイラストを制作しています。「アプリ制作同好会」ですが、メインとなる制作物はゲームでしょう。ここは「ゲーム」を全面に押し出すのが良さそうです。

「ゲーム」らしいポスターとは、なんでしょうか。ぱっと思いつくのは、蛍光色やネオンラインを使った、サイバネティックなデザインです。または、かわいらしい乙女を描いた、美麗なイラストレーションでしょうか。

しかしながら、この二つのデザインには大きな問題点があります。それは、高度な画力が要求されるという点です。ぼくの画力は、未だ鍛錬中でありますから、たかが知れています。サイバネティックな世界観も、かわいらしい乙女も描けそうにありません。無念……

作るポスター像

一つ思い出したのが、グラフ雑誌『LIFE』です。鮮烈なタイトルに、少ない色数と圧倒的なスペーシングで、見る者に鮮烈な印象を与えます。古典や先人にならえと言います。LIFE誌の表紙をイメージした、モダンニズムなポスターを作ってみては良いのではないでしょうか。

LIFE?

ライフ』(Life)は、1936年から2007年までアメリカ合衆国で発行されていた雑誌である。写真を中心とした誌面で「グラフ雑誌」と言われる。

フォトジャーナリズムという文章記事よりも写真を中心に報道・言論を構成しようという考え方はすでにヨーロッパ(特にドイツ)で試みられていた。ライフ誌はカメラマンをスタッフという専属的な所属とし、撮影から記事・レイアウト等の編集のスタイルを一貫させ、「フォト・エッセイ」と称した。第二次世界大戦前から戦後復興期、テレビの本格普及前までが黄金期で、アメリカの思想・政治・外交を世界に魅力的に伝える媒体であった。

Wikipedia
Google Booksより

グラフ誌の表紙ですから、中心となる主人公がいなくてはなりません。LIFE誌はよく、人物のポートレイトが表紙を飾っていました。ここは、我が校に新入してきた学生を主人公と置いた方が良いでしょう。

「ゲーム開発」という、あわよくば「子供っぽい」と世の中から思われてしまいそうな活動に、身を投じる。一歩踏み出せるような勇気を与えられるような物語を伝えたいです。これは、ぼく自身の経験もありますからね。

余談ですが、雑誌として2000年に廃刊した本誌ですが、最近になって復活するとのことです。これはうれしいですね。

制作過程

ラフを作成

まずは、Illustratorを起動し、簡単に図形を並べていきます。

簡単に図形を並べた

構成ができたところで、主人公となる男の子のイラストレーションを配置します。これは、ぼくが現在制作しているゲームの主人公に出張してもらいました。ついでに、キャッチコピーを配置します。

男の子とキャッチコピーを配置

次に、写真を背景として挿入します。世の中の激しいうねりを表現したいので、人の雑踏を写した写真が合いそうです。

Adobe Stockで見つけた、雑踏の写真

Adobe Stock を探しますと、良い感じの雑踏の写真が見つかりました。Adobe Stock は無料素材が充実していますから、こういった写真を探すのに適しています。このまま配置しても良いのですが、『LIFE』を意識して、モノクロームにします。

モノクロ写真を配置

急に『LIFE』っぽくなりましたね。ただ、キャッチコピーが読みづらく感じたので、写真の色味を調整します。

写真の色味を調整

良い感じです。これを下書きに、ポスターを作成していきました。

本書き

最初に作った本書き

下書きを元に、縦長のポスター版で作りました。キャッチコピーの他に、ボディコピーをつけました。下書きの赤の色が激しすぎ、安っぽい印象を受けましたので、彩度と明度を落とし、おとなしい色味に調整しました。

フィードバック

会員からの評価は良好でした。いくつか追加してほしい点と、変更点がありましたので、以下に列挙します。

  • 勧誘用のDiscordのQRコードを配置してほしい

  • A4版にしてほしい

  • 活動場所や活動日時を書いてほしい

これらのフィードバックを元に、修正や追加を行いました。情報の配置をZ型にし、読みやすくすることを心がけました。また、個人的な観点からボディコピーの文章を添削したり、配置の調整を行いました。

完成品

完成したポスター

完成品です。自画自賛ではありますが、かなりLIFE風になったのではないでしょうか。

終わりに

今回、IllustratorとAdobe Stock という、Adobeの武器をふんだんに活用してポスターを制作しました。Adobeを使い始めて、かれこれ二ヶ月が経とうとします。残る契約期間は、あと10ヶ月です。このチャンスを無駄にせず、今後もさまざまなものを制作していきます。新入生が増えるとうれしいですね。ポスターの効果に期待です。

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