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『ニーベルンゲンの歌 前編』の感想|はやく後編を読みたい!

『FGO』をはじめとする『Fateシリーズ』の影響でジークフリートとクリームヒルトの原典を知りたくなり、今回『ニーベルンゲンの歌』を読んでみました!

とりあえず前編を読み終えたので、今回は読み終えてすぐの感想をまとめていきます。

特徴と感想

とにかく、まずは読みやすいのが印象的でしたね!

もともとの韻文をリスペクトした形で訳されているため、4行ごとに区切りになっているのでテンポ良く読むことができます。多少言葉が古かったり展開が「いつの間に?」みたいなところもありましたが、それでも「古典」と呼ばれているジャンルの中ではかなり読みやすいんじゃないかなと思います。

また、副題で「ジークフリートの暗殺」と壮大にネタバレをしていますが、作中でも何度も、未来のことをハッキリと明示しているのが『ニーベルンゲンの歌』の特徴です。

これは、4行からなる詩節のうち最後の行であえて未来に起こることを語るという表現方法で構成されている『ニーベルンゲンの歌』ならではの特徴とのこと。

つまり、「結末を知っている上で読んでいく」というスタイルになっており、前編でいうと「ジークフリートが暗殺されるところまでの冒険」や「クリームヒルトとのやりとり」など、物語の"過程"を楽しむものになっていました。

未来の結末が描かれているため、余計なことを考えることなく素直に文章をなぞっていけば良いのが、とても読みやすく頭の中でイメージしやすかったですね!

FGOからの人にもオススメできる!

僕と同じように『FGO』などでジークフリートやクリームヒルトに興味を持った人は、日頃本を読んでいなくても読みやすいと思います。

「昔の本だから難しいんじゃないの?」と身構えず、気になっている方はぜひこの本を読んでみてほしいです。少なくとも僕は、はやく続きの後編が気になるくらいにはハマりましたよ!

おまけ

ちなみに、Fateシリーズを見ている方は
ジークフリート=ディルムッド
グンター=フィン・マックール
クリームヒルト=グラニア
の関係性で読んでいくと、頭の中でざっくりとしたイメージを立てやすいですよ!


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