見出し画像

[5-5]文型のすべて〜第5文型〜

今回は、いよいよ第5文型を扱います。まだ第1、第2、第3、第4文型の記事を読んでいない方はそちらか読むことをお勧めします。

ついにこの「文型のすべて。」シリーズも最終回まできました。

第5文型はSVOC

一般に第5文型はO=Cと言われることが多いですが、第5文型は原型不定詞など、O=Cで片付けられない側面も多い印象です。

①O=Cの第5文型

It made me angry.
S     V     O     C
-それは私を怒らせた。

このようにO is Cに書き換えられる第5文型はO=Cになります。

②SV人to doの第5文型

I asked him to go there.
S   V      O           C
-私は彼にそこに行くように頼んだ。

このようにSV人to doの形は第5文型です。to以下がまとめてCになります。

SV人to doの第5文型の訳し方

この形をとっている時は和訳に強烈に効くテクニックが使えます。

Sによって人がdoする

この訳し方のすごいところはVを無視できる点です。

The commercial induced him to buy it.

こんな文があったとします。「induce」はかなり高難易度な単語ですが、SV人to doの形をとってることが分かれば、こっちのもんです。

Sによって人がdoする、と訳せばいいので、「その広告によって彼はそれを買った。」と訳せばいいわけです。実際、induceは単語帳では「説き伏せる」と書いてあることが多いですが、「その広告が彼がそれを買うように説き伏せた」という和訳では、言いたいことはわかりますが、少し不自然な日本になっています。その原因は「説き伏せる」という言葉が日常的に使われるものではないからです。このように訳すことで、より自然な和訳になったりするので覚えておいて損はありません!

③原型不定詞

そもそも原型不定詞ってなに?って話だと思うのですが、簡単に言うと

原型不定詞を取れるのは「知覚動詞」と「使役動詞」だけ!

下記が知覚動詞の一覧です。他にもありますが、受験で必須なのは下記だけです。

・see 見る
・look 見る
・watch 見る
・hear 聞こえる
・listen 聞く
・feel 感じる
・notice 気づく
・perceive 認識する
・observe 観察する

聞くとか見えるとか、知覚に関する動詞です。

これらは全て、SVSVの形を取れます。例えば、

He saw his girlfriend walk with an unknown man.

この英文は下記のように解釈できます。

He saw his girlfriend walk (with an unknown man).
 S     V             S            V                      M

2個目のV(今回はwalk)が原型不定詞です。なので、his girlfriendにも関わらず、三単現のsがついていません。厳密には第5文型なのでSVOCとするべきかもしれませんが、この方が分かり易いので、これでいきます。とはいえ知覚動詞の話はこれで終わりです。

使役動詞

使役と言う名の通り、「◯◯に〜をさせる」と訳すやつです。

肝心な使役動詞は下記の通りです。

・make
・have
・let

この3つだけです。

My parents let me go to the party.
-両親は私をパーティーに行かせてくれた。

解釈は以下の通りです。

My parents let me go (to the party).
         S        V    S   V           M

ちなみに「let」は過去形、過去分詞形も同様に「let」の無変化動詞なのでご注意ください。

最初に使役動詞は「◯◯に〜をさせる」と訳すやつと言いましたが、じゃあ「make」「have」「let」の違いはなんなの?って話ですよね。実際はそれぞれにニュアンスの差があります。

「make」→強制
「have」→依頼
「let」→許可

makeは無理矢理させる感があり、haveはお願いしてやってもらう感があり、letは許可を与えてやらせてあげる感があります。

have目的語は専門家がくることが多いです。例えば

I had the hairdresser cut my hair.
-美容師さんに髪を切ってもらった。

上記のような英文では「make」や「let」を使うのは間違いです。ニュアンスの違いが問われることもあるので、おさえておいてください。

以上になります、最後までお読みいただきありがとうございます。

全5回にわたって書いてきた文型シリーズですが、「ここがわかりずらい」「ここは間違っているのでは?」などがあればコメントでご指摘いただければ、随時修正していく所存なので何卒よろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?