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伝えたい。あなたに。私の物語。

ある本へ、ラブレターを書いてみようと思う。

「コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術」

コピーライターとして活躍している阿部広太郎さんの本である。

私がnoteを始めたきっかけでもある、大切な、大切な本だ。


まず、一番に伝えたいのは、初めて読めた本だということだ。自己紹介の作品でも書いているが、私は読書、読むことが大の苦手だ。初めてと表したが、もちろんいままでも多くはないが本はある程度読んできた。いや、そもそも、読んだと言えるのだろうか。言えない。この本を読んでそう思った。作者が何を考えて、どう伝えているのか。文字というのは単純で、楽しければ楽しいと表すし、悲しければ悲しいと表す。

でも本当にそうだろうか?私は疑問をぶつけてみた。例えば、私が感じる楽しいと、あなたが感じる楽しいは同じだろうか。違う。そんなはずない。それに、私が映画を見たときの楽しいと、遊園地に行った時の楽しいは同じ言葉で表していてもきっと全く同じ感情ではないし、ホラーを見たときとコメディを見たときでも絶対に違う。でも、私たちはそれを「楽しい」と表す。

つまり、私はいままで何も考えずに本を眺めていたのだ。何も読めていなかった。絵本も、小説も、何もかも、ただ眺めていただけだった。読むとは、その言葉の裏側を覗くことだと、私は思う。

この本は、初めて「あぁ、読めた」と思えた本だった。なんだろう、阿部さんが伝えたいことを読むというよりか、心に直接投げかけられたというか。おもしろい、すごい、きっとそういうことじゃなくて。読むこと書くこと、伝えること、本当に伝わる本だった。どうも、私の持っている言葉では表せない、うわぁという新たな感情だった。

私は今「そもそも」「例えば」「つまり」の3つの接続詞でこの文章を書いた。これも本から学んだことだ。この接続詞たちこそ、考えることの原点なのかもしれない。

始めにも書いたが、この本は「私がnoteを始めるきっかけ」になった。

鍵を開けよう。SNSは自分を増やす手段だ。

この本にはこう記されている。正直、本を読んでからnoteを始めるまでに約半年かかってしまった。

なぜか。私はまだ学生だから。誰も読んでくれたりなんてしないから。下手くそだから。きっとそんな言い訳を並べても、1番は「怖かった」ということだろう。

私は本を読んでこなかった。きっと文字というものから逃げてきたから。いい意味でも悪い意味でも永遠に残ってしまう文字を読む自信が、書く自信がなかったんだろう。だから、苦手になってしまった。

この本を読んでわかったこと。伝えることの難しさだ。私が面白いと言っても、きっとあなたにすべては伝わらない。すべてを伝えることなんてきっとできない。私の言葉は、誰かを傷つけることも、励ますことも、なんだって出来てしまう。しかもいままで本を読んでこなかったこともあって、ほとんど言葉を知らない。そんなんで、伝えることをしてしまっていいのか。言葉で伝えることが怖かったのだ。

でも、ここ半年感じたこと。伝えなければ、何も伝わらない。当たり前のことだが、きっとたくさんの人が忘れていることだと思う。私がケチャップを取ってほしくてもケチャップは冷蔵庫から飛んできたりしやしない。それと同じで私が何か感じてもくみ取ってくれる誰かなんていない。

伝えなきゃダメだ

心の底から感じた。たとえ相手に伝わらなくても、まず伝えなきゃダメだ。伝える努力をしなくてはダメなんだ。

私は変わり者という人種だ。ただでさえ伝わらないのに伝えなかったら、生きているというのだろうか。考えている意味があるのだろうか。こうして私は、私の目からいろいろなことをみなさんに見てもらうことにした。


私の紡ぐ言葉はうまいものなんかじゃない。知っている単語をただ並べているだけかもしれない。でも、あなたに届けたい。あなたなんです。誰かじゃなく、画面の向こうにいるあなたに。

自己紹介です_page-0001

名前の部分だけ編集したが、約半年前、私が書いた自己紹介。きっとこの本を読んだあなたは私と同じことをするはず。

「コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術」

いつか、人生を変えてくれたこの本の作者、阿部広太郎先生にお会いしたい。北の大地に住んでいる学生である私には夢になってしまうが、直接お話してみたい。ちっぽけな私は遠く離れたところからこんなラブレターを送ることしかできない。でも、いつか、いつか。


言葉にすること。恐れず。思い。想い。あなたに。伝える。届け。届け。


                                                                                                               KaiTO

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