教育

# 教育は誰がするものなのか

今日の朝日新聞の朝刊に,こんな一文が出ていました.

低学年の子どもを一人にできず,だけど仕事を休むこともできず途方に暮れている(天声人語より).

昨日から始まったコロナウイルスによる小中高全校休校措置.やはり混乱は避けられなかったようですね.

何だろう.何が原因でこのような事態になっているのかを特定するのは困難ですが,でも確実に言えるのは,”家庭で子育てをするようなシステムが日本では構築されていない”ということでしょうか.

このような非常事態においても,リモートワークが使用できる環境だったり,例えば夫婦が協力して半日ずつ家で作業するとか.

教育と家庭をあまりに切り離して考えてしまうシステムがこの悲劇を生んでしまった,こう考えることもできると思います.

少なくとも現在僕がいるドイツでは,”子育ては奥さんがする”といったことは決してありません.共働きの家庭であっても,例えば旦那さんが朝比較的遅い時間に出勤し,子どもを見送る.出迎えるのは奥さんが担う等,夫婦で協力して子どもの面倒を見るのはごく自然なこと.

カナダでは,父親が子どもに運転の方法を教えるそうですよ.教習所という場所は存在していないらしいです.

まぁ,これらの事例と今日日本で起こっている問題とは直接関連がないとは思いますが,これを機に見直してみるのもいいのかな,とふと思いました.

というのも今回の事例を知ったとき,学校に全て丸投げしてしまっている家庭が多すぎるんじゃないかな,とふと疑問に思ったわけです.

塾が存在しているのも日本だけらしいですね.無論,これも今回の問題とは本筋がずれるような気がするのでこれ以上は言及しませんが.

これから家庭を築く僕らの世代は,このことをじっくり考える必要があるかもしれませんね.

果たして,子どもを育てるのは誰の役目なのか.

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