『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』はビジネスパーソン必携の書!
どうもどうも。通販デザイナーのヤマダカイト(@slash_kaito)です。
4連休中は「これでもかっ!」ってくらいにダラついてしまいましたが、そんな中でもステキな本に出会えたので、その感動を記しておきます。
仕事ができるようになるために、まずどんな本を読めばいいですか?
例えば後輩や部下にこう聞かれた際、あなたはなんと答えるでしょうか?
僕は以前であれば、『100倍の利益を稼ぎ出すビジネス書「多読」のすすめ レバレッジ・リーディング』をおすすめしていました。
とにかく多量のビジネス書を、効率的に読むための戦略について書かれた本です。これはこれで、とても良い本です。
が、あくまで読書術なので「仕事で成果を出すための本」として最適解ではありません。
そこで、こちらです。
古典を中心にビジネス書マンダラの内から外へ読む
山口周氏の『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』では、新刊ビジネス書ではなく、古典や体系化されたビジネス書を読むことを推奨しています。
経営基礎の読むべき本を中心に、経営戦略・マーケティング・財務会計・組織・リーダーシップ・意思決定・ゼネラルマネジメント・その他がマンダラのように広がっている図が紹介されていました。
例えば、
であるとか、
あたりが中心にあり、そこから各分野についての詳しい本が広がっていくという感じ。
新書のビジネス書はこれら古典の焼き直しに過ぎない、というのが山口氏の主張です。
そして、これらの本を
①忘れることを前提にして、
②何度も読み、
③わからない部分はとばして、
読むこと。
これをすると、おおよそ組織のことを俯瞰して見ることができる=視座が上がるので、仕事をする上で非常に有利になります。
ただ、ここまでは普通の読書術です。この本の素晴らしいのはここから。
教養書の「いけす」を作り、ビジネスに転用。他者と差別化する
仕事のほとんどは『課題の解決』です。しかし、その課題は多岐にわたります。多くのビジネス本は直接的な答えは載っていません。
そこで役立つのが教養書です。
例えば、歴史からは多くの偉人たちからリーダーシップや意思決定について学ぶことができますし、諸外国に対する日本の対応は組織の生存戦略を学べます。
哲学は、世界や社会についての枠組みを捉える学問。つまり、経営の世界に転用されることはかなり多いです。
生物学は、抽象化することで組織の問題となります。
事実『アリ塚には一定数遊んでいるアリがいる。これがいないと、緊急事態に対応できず全滅のリスクが高まる』
抽象化『平常時の業務量を目安にタスク分散しておくと、大きな環境変化が起きた時に対応できず組織が崩壊するかも?』
その他、心理学・工学・文化人類学・医学などなど…。
この抽象化→転用して、ビジネスに役立てるというのは、SHOWROOM前田さんの『メモの魔力』でも似た事を言っていましたね。
キングコング西野さんがVoicyで「喩え」について語っていたのも近いですね。
エッフェル塔の個展で協力者がお金払うのはなぜか?という批判に対し、「BBQも自分で肉焼くし、LEGOも自分で作りますよね?それと同じです」と喩えたのです。
芸人さん達は、この『喩え力=抽象化→転用』が圧倒的にうまい。
島田紳助さんなんか、もう神の域ですよね。。。最近YouTubeで行列のできる法律相談所の動画を見漁ってますが、もう本当神。
話が逸れましたが、つまりは
①幅広いジャンルの本を読む(自分の興味のあるものでOK!)
②知識を抽象化して転用するために、本に直接ガシガシ書く(そのために、電子より紙が良い)
③何度も読めるように手元に置いておく
ということが書かれています。
この他、書店での面白い本の探し方や、発想を変えるための本棚の整理法などが書かれていますので是非ご覧ください。
読書を仕事に活かすためには、膨大なアウトプットが必要
ただ、この本には詳しく書かれていませんでしたが、読書をもっと仕事に活かすためにはアウトプットの量が必要だと、個人的には感じています。
ビジネスの基本を学んだら、実際にフレームワークを使って会社の現状や課題を洗い出してみる、とか。
教養書の内容を抽象化したら、それを人に話して伝わるかどうか試してみる、とか。
何度も試したり、何度も人に伝えることでその武器は磨かれていきます。そして、反射的にフレームワークが使えるようになったり、人に伝わりやすくなることで、仕事を円滑に進めやすくなるんだと思います。
とりとめなく語ってしまいましたが、とても学びの深い本だったので是非ご一読ください。
それではまた。
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