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違う見方に気が付かない

 すっかり当たり前になったアクリル板。アクリルのしきりを見ながら思うことがあります。隣のラーメンは見えるけど、おいしさが伝わってこない。以前は、隣、おいしそうッ、ラーメンにしよッ。と思ったけど今は思わない。隔絶感がハンパない。こっちはこっち。チャーハンと唐揚げ2個にしよっ。
 『ガラスの天井』に加えて「アクリルのしきり」か。厳しいなあ、と思いつつ、来るまでの時間、スマホで書くことにしました。
 女性登用や能力開発について『ガラスの天井』があるとよく言われます。帝国データバンク「女性登用に対する企業の意識調査」(2018 )では、女性の管理職比率は7.3%に過ぎません。100人管理職がいれば女性は7人しかいない。少なッ!なぜなの?
 代表的な理由の一つは『結婚、子育て、介護など、ライフイベントの影響が大きいから』どの口が言っているの?
 今朝、飯作った?サラ洗った?子供の髪の毛とかした?弁当作って、自転車漕いで保育園に行って、帰りはダンナの母親に電話して様子を確かめ、子供を迎えに行って・・。結婚願望はあっても友人のリアルを見ると腰が引ける、何が勝ち組よ?うなづけるところです、ハイ・・・。いや、その・・。
 マンパワーの調査(2020.2月)では、約83%の人が管理職になりたくないと答えています。その内訳を見ると、30代では、管理職になりたいと答えた人の比率は23%。男女で見ると男性は30%、女性は16%。今でもパンパンなのに、これ以上の負担はムリ!ごもっとも。
 人材アセスメントの仕事をやっていると、受験側と実施側との温度差に驚くことがあります。運営側は組織能力維持向上の観点から不足能力を補填するため、補填は可能と思っていますが、受験する側の人たちには、そもそも動機がない。かと言って「イヤイヤオーラ」を出すわけでもない。
 仕事ですもの。大人ですもの。どうしてもなれと言うなら転職を考えます、だってムリでしょ。運営側はそういう空気感に気が付かない。
 まるで両社の間にアクリル板のしきりがあるような。ここが日本の能力開発の問題のひとつではないかしら・・。
 「はい、お・待ちッ。唐揚げ1つおまけ~ェすッ!」
  うれしくないなあ・・。食えないし・・。



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