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つながりが生む、新しいビジネス、いや人生の形 - リモートワーク時代のオフィスづくり

こんにちは。イー・エージェンシーの代表を務めております。
今日は、私たちの会社が取り組んでいる「新しいオフィスのあり方」について、皆さんと考えを共有したいと思います。しかし、これは単なるビジネス戦略の話ではありません。私たちの働き方は、そのまま私たちの生き方にもつながっています。この記事では、人と人とのつながりを大切にする新しいオフィスの形が、ビジネスだけでなく、私たちの人生をも豊かにする可能性について探っていきたいと思います。

原点は「ビジネス版長屋」、そして「人生の交差点」

創業期、オフィスは京都リサーチパークにありました。今から思えば、あの場所は「ビジネス版長屋」、そして「人生の交差点」とでも呼べるような場所でした。

当時のリサーチパークは起業家やフリーランスが集まり、会社の枠組みを超えたつながりが自然と生まれていました。エントランスのホールやリサーチパーク内のレストランでの偶然の出会いから新しい仲間、そして新しいビジネスアイデアが生まれたり、夕方の飲み会の雑談から人生の転機となる出会いがあったり。そこでの交流は、ビジネスの成功だけでなく、個人の人生の豊かさにも大きな影響を与えていたと思います。

「つながり」が生み出す、ビジネスと人生の相乗効果

時は流れ、2024年、私たちイー・エージェンシーの働き方も大きく変わりました。コロナ禍を機に当社もフルリモート、全国どこでも居住地自由という就業を可能にし、以前では考えられない働き方、暮らし方ができるようになりました。

ただ、全国に散らばるスタッフがリモートワークで業務を行う今、仲間や取引先のご担当の方と対面で仕事をすることの少ない寂しさを感じている人もいらっしゃると思います。

効率や生産性は上がったかもしれませんが、人生の豊かさという観点では、何かが足りないという感覚を少なからず感じているスタッフはいるのではないかと思ってます。

そんな中で私たちが目指しているのは、かつての京都リサーチパークのような「つながり」のあるオフィス環境です。仕事を通じて新しい友人や仲間ができる。異なる背景を持つ人々と出会い、新しい視点や考え方に触れる。そんな経験は、ビジネスの成功だけでなく、個人の人生をも豊かにする力を持っているのではないでしょうか。

大阪から始まった新しい試み - ビジネスと人生の融合

この思いを形にしたのが、大阪グランフロントのナレッジキャピタルに開設した「大阪ビジネスコミュニティオフィス」です。

ナレッジキャピタルは、大阪梅田駅の北側の玄関口に当たる大阪グランフロントにあります。100社以上の会員さんがナレッジキャピタルで働き、仕事をされてます。

ここで私たちは、定期的に「ヨクスル」というアイデアソンイベントを開催しています。私どもの社員やナレッジキャピタルの会員の方々が参加しています。「ヨクスル」とは、つながりを通じて社会を「良くしたい」という思いを込めて名付けました。仕事も、人間関係も、自分自身も、みんなで「良くしていこう」という思いが込められています。

初回の「ヨクスル」開催時、初対面も多く参加者の反応は様々でした。しかし、2回目の「ヨクスル」では、最初は遠慮がちだった参加者さんたちが、徐々に打ち解けていく様子が見られました。イベントのあとは交流会も行われビジネスの話題だけでなく、趣味や人生観まで、幅広い会話が飛び交うようになりました。

11月には3回目の「ヨクスル」を開催予定です。回数を重ねるごとに顔見知り程度の知り合いが徐々に仲間となり、やがてこのヨクスルが日々の楽しみの一つとして捉えてくれるようになるかもしれません。

目指すのは、会社の枠を超えた横のつながり、そしてビジネスと人生の垣根を越えたつながりです。かつて京都リサーチパークにあったような「ビジネス長屋」であり、「人生の交差点」になるような場になればいいなと思って取り組んでます。

当社としてはここで収益を求めているわけでもないので、「イー・エージェンシーって何だろう?不思議な会社だ」と突っ込まれることが度々ですが、つながりを通じ、社員やナレッジキャピタルに集う方々の人生が豊かになっていただければと願っています。


札幌へ、そして全国へ - 地域に根ざした豊かな人生の実現

今、新しい拠点作りを構想してます。次の取り組みは、札幌です。
現在の札幌オフィスは、少し狭く閉塞感があります。必要に迫られて急いで借りたオフィスで最低限の業務環境になっています。

そこで、新しいオフィス探しが始まりました。単なる執務スペースではなく、「つながり」を生み出し、ビジネス環境だけでなく、個人の人生を豊かにする場所。大阪での経験を生かし、コラボレーションスペースやカフェのような憩いの場、さらには地域コミュニティとの接点を持てるような場所を探しています。

北海道のスタッフたちにも、豊かな人間関係の中で働き、そして生きてほしい。仕事の合間にちょっとした会話を楽しんだり、異なる部署の人と自然に情報交換ができたり、地域の人々と交流できたりする。そんな環境が、ビジネスの成功だけでなく、個人の人生の充実にもつながると信じています。

この取り組みは、将来的には全国の拠点に広げていきたいと考えています。それぞれの地域の特性を生かしながら、「つながり」を大切にするオフィス作り、そして人生づくりを進めていきます。

効率か、人生の豊かさか - その先にあるもの

「社員の人生を豊かにすることに意味があるの?」「ビジネス効率が落ちるのでは?」
今でも、そんな声が聞こえてきそうです。確かに、効率や合理性も大切です。しかし、それだけを追求すれば、会社は魂の抜け殻のようになり、私たちの人生も味気ないものになってしまうと考えてます。

私たちが大切にしたいのは、仲間を思いやる心。互いの人生を本気で応援し合える関係性です。それは、もちろん単なる「仲良しクラブ」を作ることではありません。

例えば、以前いた京都リサーチパークではテナント同士の交流や異業種交流から、新しいビジネスアイデアが生まれました。さらには、仕事以外の場面でも互いにサポートし合う関係が生まれ、そのつながりは20年以上経った今もくされ縁のような代え難い友人として続いています。人生の質も向上しているのです。「つながり」は、ビジネスと人生の両面で、思わぬドラマや思い出を生み出してくれると思ってます。

変化の時代に求められる「つながり」- ビジネスと人生の両立

私たちが生きる現代は、変化の激しい時代です。テクノロジーの進歩、社会構造の変化、予期せぬ危機...様々な要因が、私たちの働き方や生き方に影響を与えています。

そんな時代だからこそ、「つながり」の重要性が増しているのではないでしょうか。一人では対応しきれない問題も、多様な背景を持つ人々と協力することで、新しい解決策が見つかるかもしれません。いえ、むしろそうやって力を合わせて何かに取り組む時、その高揚感は何事にも代え難い価値ではないでしょうか?

成果も大切ですが、人間は何かに取り組む過程にこそドラマがあって、それは「つながり」があってこそだと思ってます。
リモートワークが一般化する中で、単に仕事をするだけなら自宅でもできる。だからこそ、オフィスをデザインすべき時が今だと思ってます。

オフィスはビジネスだけでなく、人生に必要な「つながり」を生み出し、ビジネスと人生の両方を豊かにする場所として、新たな価値を持つべきだと考えています。

おわりに - 仕事と人生、その先にある幸福

会社経営において、何を重視するか。それは常に問われ続ける問いかもしれません。効率なのか、仲間の人生の豊かさなのか。しかし、これは「仕事か人生か」という二者択一ではありません。両者を高い次元で融合させることこそが、真の意味での成功だと考えてます。

私たちイー・エージェンシーは、「つながり」を大切にする会社でありたいと思っています。それが、この激動の時代を生き抜く力になり、そして一人一人の人生を豊かにする鍵になると信じているからです。

この記事を読んで、皆さんはどう感じましたでしょうかか?
ぜひ、コメント欄で皆さんの思いや経験を共有していただければと思います。

テクノロジーの進化で実現した新しい時代の働き方、そして生き方は、これからも私たち一人一人の手で作り上げていくものだと信じています。共に、ビジネスと人生が調和した未来を創造していければいいなと思ってます。

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