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会社を変える時ほど経営者としての力を試される

今、受託製造やOEMブランド製品中心の経営から、自社ブランド商品による経営に転換したいと考えている会社は多いと思います。
事業の構造転換ほど、経営者にとって一番苦労の多い仕事で、社長のあらゆる面を試される場面と思います。

転換の間、稼いでいる事業部が、新規事業の投資資金を補い続けなければなりません。

稼いでいる部隊のスタッフにとっては、せっかく一生懸命に働いて利益を出したのに、その利益が本人に充分に還元されるわけではありません。
利益の多くは新規事業の投資資金に回ってしまいます。

新規事業が自立して稼げるようになるまでの間は、既存事業で利益を出してるメンバーにとっては、いくら頑張っても報われない会社になってしまうのです。

短期間なら我慢もできるでしょうが、常態化すると流石にみんなも仕事へのやる気も削がれます。

しかも、利益を出している既存事業のメンバーの隣で、新しいことに挑戦する新規事業のメンバー。環境が違うんですよね。
この状況が長期化するほど、新規事業を続けることは確執の元になっていきました。

戦略として向かっている方向には間違いではないのでしょうが、余裕のない状態が長く続けば続くほど、社内はギスギスし、経営者が信頼できないと社員が続々とやめていきました。

何度ももう構造転換などやめてしまおうかと思いました。
この時が一番、気持ちが折れた時だと思います。

当時の京都オフィス


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