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介護福祉士過去問 第33回 医療的ケア

第1問 経管栄養

介護福祉職が経管栄養を実施するときに、注入量を指示する者として、適切なものを1つ選びなさい。

  1. 医師

  2. 看護師

  3. 訪問看護事業所の管理者

  4. 訪問介護事業所の管理者

  5. 介護支援専門員(ケアマネジャー)

答え:1
注入量を指示するのは医師。
というか、基本的に「医療の指示」は医師が行う。

第2問 呼吸器系

気管粘膜のせん毛運動に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 痰の粘度が高いほうが動きがよい。

  2. 空気中の異物をとらえる運動である。

  3. 反射的に咳を誘発する。

  4. 気管内部が乾燥しているほうが動きがよい。

  5. 痰を口腔の方へ移動させる。

答え:5
「せん毛運動は、鼻や気管・気管支など気道の粘膜にある吸い込んだ空気中の細菌やウィルスなどの異物を排除する働きです。(大塚製薬)」
痰の粘度が高いと、「ネバネバ」になってしまうため、異物を排泄しにくくなってしまいます。

第3問 喀痰吸引

介護福祉職が実施する喀痰吸引で、口腔内と気管カニューレ内部の吸引に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 気管カニューレ内部の吸引では、カニューレの内径の3分の2程度の太さの吸引チューブを使用する。

  2. 気管カニューレ内部の吸引では、滅菌された洗浄水を使用する。

  3. 気管カニューレ内部の吸引では、頸部を前屈した姿勢にして行う。

  4. 吸引時間は、口腔内より気管カニューレ内部のほうを長くする。

  5. 吸引圧は、口腔内より気管カニューレ内部のほうを高くする。

答え:2
吸引チューブの太さ、吸引時間、吸引圧は、医師の指示に従う。

気管カニューレ内吸引に関する詳細解説

第4問 日常生活支援

Hさん(80歳、男性)は嚥下機能の低下があり、胃ろうを1か月前に造設して、自宅に退院した。現在、胃ろう周囲の皮膚のトラブルはなく、1日3回の経管栄養は妻と介護福祉職が分担して行っている。経管栄養を始めてから下肢の筋力が低下して、妻の介助を受けながらトイレへは歩いて行っている。最近、「便が硬くて出にくい」との訴えがある。
Hさんに対して介護福祉職が行う日常生活支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 入浴時は、胃ろう部を湯につけないように注意する。

  2. 排泄時は、胃ろう部を圧迫するように促す。

  3. 排便は、ベッド上で行うように勧める。

  4. 経管栄養を行っていないときの歩行運動を勧める。

  5. 栄養剤の注入量を増やすように促す。

答え:4
胃ろう部はお湯につけてOK
栄養剤の注入量は医師の指示に従う。

胃ろうケアに関する詳細解説

第5問 経管栄養

経管栄養の実施に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 経管栄養の準備は、石鹸と流水で丁寧に手を洗ってから行う。

  2. 栄養剤は、消費期限の新しいものから使用する。

  3. 胃ろうや腸ろう周囲の皮膚は、注入開始前にアルコール消毒を行う。

  4. カテーテルチップシリンジは、1回使用したら廃棄する。

  5. 口腔ケアは、数日に1回行う。

答え:1
カテーテルチップシリンジは消毒後再利用可能。
口腔ケアは毎食後行うことが理想。

経管栄養に関する詳細解説

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【令和4年度】 第35回介護福祉士国家試験について

  • 筆記試験日:令和5年1月29日(日)

  • 実技試験日:令和5年3月5日(日)

  • 合格発表:令和5年3月24日(金)14時 HP掲載

第35回介護福祉士国家試験の申込みは終了しています

第35回介護福祉士国家試験の受験申し込みの受付は、9月9日をもって終了しました。

社会福祉振興・試験センター

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