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介護福祉士過去問 第33回 生活支援技術

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今回は、「介護福祉士過去問 第33回 介護過程」について分かりやすく解説します!

YouTube動画で見たいという方はこちら!
https://youtu.be/ePrnXv4936E

第1問 ヒートショック予防

次の記述のうち、古い住宅で暮らす高齢者が、ヒートショックを防ぐために必要な環境整備の方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 居室の室温を低くする。

  2. 脱衣室の照明を明るくする。

  3. トイレに床置き式の小型のパネルヒーターを置く。

  4. 入浴直前に浴槽の湯温を60℃にし、蒸気を立てる。

  5. 24時間換気システムを導入する。

答え:3 
ヒートショックとは. 気温の急激な変化によって血圧が上下に大きく変動し、心臓や血管の疾患が起こる健康被害のことをヒートショックという。
居室の温度を操作すると廊下や他の部屋との温度差でヒートショックを起こしやすくなる。
脱衣所の照明の照度や24時間換気システムは、温度に関係ない。
冷える場所には、暖房器具を置くなどして温度差を小さくする。
入浴直前の浴室温度を上げると、温度差が大きくして、ヒートショックのリスクを起こしやすくする。

ヒートショック予防に関する詳細解説

第2問 扉の工夫

高齢者にとって安全で使いやすい扉の工夫として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. トイレの扉は内開きにする。

  2. 開き戸は杖の使用者が移動しやすい。

  3. 引き戸は開閉の速度が速くなる。

  4. アコーディオンドアは気密性が高い。

  5. 引き戸の取っ手は棒型にする。

答え:5 
扉は棒型の引き戸がベストである。ドアは開け閉めの際に体の前後移動が大きいため、杖を利用している場合も含め、高齢者に負担になる。
内開きの場合だと、開けた時に前のめりになる転倒リスクやトイレ内で倒れた場合身体がつかえてしまい、外から開けられないリスクがある。
開閉の速度が速くなるのは、開き戸である。
アコーディオンドアの気密性は低い。

扉の工夫に関する詳細解説


第3問 高齢者に適した靴

下肢の筋力が低下して、つまずきやすくなった高齢者に適した靴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 靴底の溝が浅い靴

  2. 靴底が薄く硬い靴

  3. 足の指が固定される靴

  4. 足背をしっかり覆う靴

  5. 重い靴

答え:4 
靴が合っていないと、足腰に負担がかかるほか、転倒して思わぬ怪我を引き起こすことがある。
靴底の溝が浅い靴は、滑りやすい。溝が深いなど、滑り止めがしっかりしているものが適している。
靴底が薄い靴は、疲れやすいと言われている。また、靴底が硬いと足の指が固定され、つま先が曲がりにくくなり、すり足になりやすく、つまづきやすい。
靴が重いと足を上げにくく、つまずきやすくなるほか、疲れやすくなる。

第4問 口腔ケア

介護が必要な利用者の口腔ケアに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. うがいができる場合には、ブラッシング前にうがいをする。

  2. 歯磨きは、頭部を後屈させて行う。

  3. 部分床義歯のクラスプ部分は、流水で軽く洗う。

  4. 全部の歯がない利用者には、硬い毛の歯ブラシを使用する。

  5. 舌の清拭は、手前から奥に向かって行う。

答え:1 
まずはうがいをして口腔内の食べかすや汚れを落とすことから開始する。
後屈した姿勢で行うと、唾液などを誤嘆する可能性があるため、頭部は前屈させ、顎を引いた状態で安全に行う。
部分床義歯のクラスプ部分は汚れがつきやすく、細菌が繁殖しやすいため流水ではなく、専用の歯ブラシや植毛部分が小さい歯ブラシで細かい部分まで丁寧にしっかりと洗う。歯茎が弱いため、力を入れすぎないように注意して洗う。
手前から奥に向かって行うと、汚れや唾液を誤嘩する可能性があるため、舌の清拭は、奥から手前にやさしく動かして行う。

口腔ケアに関する詳細解説

第5問 口腔内の乾燥の対応

口腔内が乾燥している人への助言に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 苦味の強い食べ物を勧める。

  2. 臥床時は仰臥位(背臥位)で枕を使用しないように勧める。

  3. 水分は控えるように勧める。

  4. 唾液腺マッサージをするように勧める。

  5. ジェルタイプの保湿剤は、前回塗った上に重ねて塗るように勧める。

答え:4 
高齢になると、ストレスや薬剤の影響、かむ力の低下などが原因で唾液の分泌量が減るため、口の中が乾燥する人が多く、口やのどが渇く、食事がとりにくい、発音がしにくいなどの症状のある方が多くなります。
酸味の強い食べ物は、味覚・唾液反射と呼ばれる反射性の唾液分泌が起こる。
仰臥位で枕を使用しない場合、頭が後ろに下がり、口が開きやすくなり、口呼吸になりやすく口喝の原因となる。
水分を控えることは唾液分泌の低下につながる。
ジェルタイプの保湿剤を使用方法は、前回塗った保湿剤は拭き取り口腔内をきれいにした状態で、新たに塗るようにする。

第6問 体位変換

介護福祉職が利用者を仰臥位(背臥位)から側臥位へ体位変換するとき、図に示された力点の部位として、適切なものを1つ選びなさい。

  1. AとC

  2. AとD

  3. BとC

  4. BとD

  5. BとE

答え:1 

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