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ほんとだったら、一番大事にしてくれるはずのお母さんが、私のことぶったり捨てたりしたから、お母さんにそんなことされる自分って、一体なんだろうって‥自分の価値がわからないんだよ。人付き合いもずっと怖いし、私なんかとは別の世界に生きてるんじゃないかって、そういう思い込みで、大事にしたかった人のこと切り捨てたりした4

…私は普通じゃないから、皆みたいにちゃんとしないとって、ずっと人の顔色をうかがって、人目を気にして、欲しいものを欲しいと思わずに、言いたいことを押し殺して我慢してきたら、自分の気持ちがわからなくなった…

 …私には、やりたいことも、好きなものも何も無い。なりたい自分も、わからない。私に価値ってあるのかな…


 「人生って、あと何十年もあるんでしょ‥また、こうやった底まで落ちて這い上がっての繰り返しなの‥?」

 …いつまで続ければいいんだろう。このまま思考が途切れて、こんな自分も何もかも無くなればいいのに…


 …信じてみようって思った母親に約束を破られて、猜疑心でいっぱいになった。もう傷つくたくないって自分のことばかり考えた。そして、太陽君のこと、あんな風に切り捨てた…

 『明日、私は誰かの彼女』雪の脳内言葉と言葉です。


 「勉強する習慣がつきました。高校生になったら、人間関係が一新されます。入学直後から頭がいい奴と思われる事が大切です。周りから、そういう奴と思われる事で、そのキャラクターを高校卒業するまで維持する事が出来、結果的に勉強も出来るようになります。」

 私が、大学時代に、家庭教師をしていた時、高校受験を終えた生徒の家族に送った言葉です。

 用意していたわけではありませんが、大学生ながら、世の中の真理を捉えた名言であると、現在にもおいても、感じている言葉です。



 思い出してみて下さい。

 あなたが高校生だった時、入学して最初のテスト結果の順位と、高校3年生になってからのテスト結果の順位の顔ぶれは、殆ど変わらなかったのではないでしょうか?

 1位から5位まではほぼ同じ顔ぶれで、最下位周辺もほぼ同じ顔ぶれだったはずです。



 これには、親・同級生・教師からの「ピグマリオン効果」等の心理的要素も働きますが、私は、キャラクターが人生を決めるという要素が大きいと分析をしています。


 あなたも、何らかのキャラクターを演じているはずです。

 否、多くの場合、演じさせられていると表現をした方が正しいかもしれません。



 恐ろしいのは、殆どの人が、無意識にキャラクターを設定させられ、演じさせられているという事です。

 無意識だから、自分のキャラクターを意識する事が出来ません。


 その結果「キャラクターを変える」というアプローチではなく「何をするか」というアプローチをしてしまいます。

 残念ながら、これでは強い意思を持たない多くの人の人生は変わりません。


 セミナーや、自己啓発本等のコンテンツでは「行動を変えよう」「習慣を変えよう」等の主張が多く叫ばれています。

 ただ、習慣や行動を変える事の出来る強い意思を持つ事が出来る人は、とっくに人生を変えています。




 高校2年生の時、1人で『エターナルサンシャイン』という映画を観ました。

 しかし、当時の私は、この映画に魅力を感じる事が出来ませんでした。


 20歳の時、1人でインドを旅していた時、出逢った日本人女性が『エターナルサンシャイン』を勧めてくれました。

 帰国し、もう1度観てみましたが、やはり、私は、この映画に魅力を感じる事が出来ませんでした。


 ただ、この映画の中で、現在も記憶に残っているシーンがあります。

 それは、恋人の記憶を抹消する手術の前に、恋人を思い出す物を全て捨てるシーンです。

 人は、思い出す手掛かりがなければ、思い出さなくなるものであるという事を、感じた事を記憶しています。



 現在のあなたのキャラクターを、決めたのは誰でしょうか?

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