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私は一人っ子だけどさぁ、最高だぜお兄ちゃん4

「嫌いなんだな。兄弟が。」

 「嫌いやね。弟よりデキの悪い兄なんか居る意味ないやろ。首括って死んだらええねん。」

 「その兄弟達のおかげで、今のオマエがあるのかもしれんぞ。」

 「は?今めっちゃキショイこと言うた?ドン引きやわ。」


 「デキが良かろうと悪かろうと、兄は、弟の手本なんだ。兄(オレ)が道を誤ったのなら、弟はその道を避ければいい。兄(オレ)が正道を歩んだのなら、弟は後をついてくればいい。オマエが強いのは、オマエの兄が弱いおかげだったら、どうする?何故俺がしぶといのか聞いたな。教えてやる。」

 「俺には、手本がない。何度も何度も間違える。それでも、弟の前を歩き続けなければならん。だから、俺は強いんだ。」

 『呪術廻戦』脹相と禪院直哉の会話、そして、脹相の言葉です。



 カウンセラーとして、仕事をしている中で、仕事・恋愛・お金・子育て等、相談を受ける話の内容は多岐に渡ります。

 その中でも、圧倒的に多いのは、家族・上司・部下等といった、身近な人間関係にまつわる問題です。


 心理学やカウンセリングの知識のある方であれば、そうした問題の原因の多くが「親」との関係に行きつく事は、よく御存知でしょう。

 子どもは、世界観や考え方、さらには、感情の受け止め方まで「親」の姿を、真似して成長していきます。


 「思春期の頃の人間関係」も、無視出来ません。

 思春期は、意識が、親(家庭)を離れて、社会に向き始める時期です。

 そこで、自立した人間になる為に、主に、学校で他者との関わり方を学んでいきます。

 この時期の友達関係は、その後の人生における人間関係に、大きな影響を与えます。


 私自身、カウンセリングをしていく中で、まずは「親」との関係に着目し、次に「思春期の頃の人間関係」に着目します。

 ところが、稀に、上記の2つだけでは、説明しきれない問題に遭遇する事があります。



 それが「兄弟姉妹」の関係です。

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