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【まんが少年日々記】39話 2Bだーのガンガンとぅばさー【コラム】

ワクワク、ドキドキと、遊びを創造するのはあたりまえ。
アドレナリンやドーパミンいらっしゃ〜い!

なに「君は変態だ!」ってか。
あのねぇ、気持ちイイ〜がないとつまらないでしょう。

爆竹も鳴らすだけではつまらない。
で、がんがん(空き缶)がどこまで飛ぶかやってみる。
爆竹音とともに飛翔する姿に夢中だった。
これが、とても気分よかった。
大きいのや小さいの、変わった形の缶を飛ばす。
バーン、ヒュ〜。カランカラン。
バーン、ヒュ〜。カランカラン。
何発もやると、近所のおじーやおばーたちに怒鳴られる。

「かしまさよー埋たて地でやれ!やなわらばーたーが、しなされたいかー」
 対訳(うるさいよー埋たて地でやれ!不良少年たちは、叩かれたいのかー)

怒られ、なじられ、埋たて地に場所を変えて爆竹遊びの続きをする。
埋たて地は、一面白砂とサンゴのがれきで、だだっぴろいだけ。
電信柱や建物が皆無なので、飛んだ高さが判別できない。
だったら立てじゃなく横に飛ばそーか、となる。
これが怖い。飛ぶ方向がさだかでない。
で、ワクワクドキドキでドーパミン噴射止まりません状態。

が、2B弾が尽きたら興奮の遊びもおしまいだ。
気分は大満足だが、手足や頭がキズだらけの満身創痍。
帰路では、母ちゃんの怒りを抑えるいいわけを考える。
ああでもない、こうでもない、そうだこれかな〜、などと…。
ウソ八百をこさえるが、気分はもはや観念している。

どんないい訳も閻魔大王じゃなく、母ちゃんには、お見通し。
ウソなどもってのほか!

なに「バット・バイブレーションだね〜」ってか。
好奇心や創作意欲は、成長の証だというのは身勝手な解釈かな。

そんな遊び場の埋たて地の光景は、年を重ねても記憶から消えない。

海の魂が、そこかしこに飛翔しては反転し白砂大地へ落ちていく。
深く深〜く、キーンと悲鳴をあげながらしみ込んでいった。
少年の胸に、生々しくこびり付いて消えない記憶。
諸君、森羅万象には魂が宿っているのよ。

格言 ワクワクとドキドキは飛翔するが
   言訳するは卑小だ。




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【方言・スラング版】は こちら

次の更新は 40話の標準語版 です。

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