【まんが少年日々記】46話　ばんしろーと、便秘【コラム】

ばんしろー（グワバ）は風味も味も子供心を誘惑する。
でも、食べ過ぎると便秘の原因になる。
　
なに「誘惑するほどにと言っていながらなぜ」ってか
果肉の中心部にへばりつく沢山の小さな種が便秘の原因なのよ。
種もかぶりつくので、種はお腹の中で消化不良の大渋滞をひきおこす。
大を催して便所へ行く。が、力んでも出ない便。
こいつは本当に種なのか丸い文鎮なのかベアリングかと思わず妄想。
あれ〜。かくして便秘レッテル貼られ、世にもおぞましき浣腸使用のケツ笛少年。

なに「分かってて食べ過ぎる少年たちって…」ってか
『過ぎたるはおよばざるが如し』便秘で気づくのね。トホッ。

しかーし。
飢えた欠食児童たちに、その意見は梨の礫か馬に念仏か、
はたまた空耳のごとき言うはやすしの言葉の羅列。
お菓子代の無い少年たちは、海や山に足が向くは必然。
なんせ、ただで食す物が其所彼処。
ハッピ〜、ラッキ〜、これっきり〜。ぎゃはははは。
で、飢えた小さな狩人たちの欣喜雀躍は有頂天で止まりませ〜ん。
飢えを満たす果物や野鳥、魚に貝を汗まみれで採取、狩猟。
は〜、満足、満足。あ〜満足のエトセトラときたものだ。
が、兄弟で、危険がいっぱいの「海山へは行くことまかりならん！」禁止なのだ。
かあちゃんに知れるともう大変だ。
他人の子だろうが、箒で尻を叩くバツはあたりまえだ。
泣き叫び許しを乞わずにいられよか状態。
すざましい剣幕の躾改大暴走！

なに「『のどもと過ぎれば熱さ忘れる』だな〜」ってか
ふん、故事では、腹を満たすことはできませんよ。
当日の当人になれば気持ちがわかるって。

近頃は、東京暮らしに現れたカルディという輸入食品店がじじーは大フアン！
何せ「冒険と探検へいらっしゃーい」てな具合の店舗なのよ。
一気に私は少年心に変身。じじーではありませんよ。な〜んて気分に陥る。
狭い通路に壁の如きにこれでもか〜の品数で買い物心を鷲掴みされる。
そんなこんなの店内で、子供心を誘惑し虜に落としめたグワバ（ばんしろー）のラベルに釘付け。
かくして脳内ファンファーレが鳴り響き、どこぞでクラッカーが弾ける音、音、音。パーン。
で、散策も早々に帰宅。
手に入れた『グワバジュース（ハワイ産）』の逸品を口中にして過去にまどろむ。
あんなことやこんな事を連れ出す口中に広がる味わいの津波。
分厚くて奥深い郷愁に目頭がじんわりと熱くなる涙もろい60代出現。
いかんいかん、もろじーに変貌談になっちまった。

ねえ、よかったら諸君も『グワバジュース（ハワイ産）』で、
トロピカル気分を堪能しましょうね。
あ、何やら宣伝っぽくなっちまった。

ここらで、おしまいにしましょうね。では、ご機嫌よう。

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