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【まんが少年日々記】56話 ちっぴらーいちごだけど、まーさんど〜【コラム】

大人が、子どもたちに向かっての御法度が多かった。

野原は、猛毒のハブがどこに潜んでいるのかわからない。
海には、浅瀬だろうと溺れる危険がある。
で、大人からは注意言葉の根性焼きで、耳にタコ状態。

当時は電子ゲームや、甘〜いお菓子があふれる時代ではなかったからね〜。
小遣いのない子どもたちは、必然的に野原へ実る果実を求めに行ったり、海に釣りや貝を取りに出かける。
ま、そこで不幸にもけがをしたり、不慮な事故で命を落としたり…。
 
なに「ねだって大人付きで行けよ」ってか。
やだね〜、子どもに付合う暇な大人は皆無な時代でした。

現代のような、過保護な大人は見かけなかった。
なにかというと、躾と称しては、ひっぱたかれたりした。
よその子、自分の子って関係なく大人は偉い存在だったのよ。
思い返しても何やら体が痛いような。いかんいかん妄想痛みだ。

特に、うちの母ちゃんはひどかったね〜。
ちょっと悪さしようものなら、連れだって遊んだ全員は、一網打尽で鬼の形相をしながら、庭ぼうきや家ほうきでめった打ち。

今の時代では信じられないほどの躾の鬼だった。

ふ〜、懐かしいね〜。
当時、必死で逃げた記憶が、懐かしさを伴って現れるって、一体全体どういう感情の整理整頓なんでしょうね〜。
大人になって、やがてじじーになりはてる我が身なのに、いや〜ん。

体験や、経験の記憶をメモっては、味付けにさもありなんの脚色。
で、このまんがで一番味わってほしいのは、『当時の言葉』です。
標準語にくるまれて消え去っていく『当時の言葉』。
少年や、青年たちの方言を駆逐するほどのゆに〜くなスラングが豊富な時代だった。
不良と呼ばれた先輩たちだけの隠語なども当時はあふれていた。

例をあげるとこうだ。
警察を「ひなぐゎー」と言い、タバコを「もーやー」と言った。
 
方言、スラングが懐かしいな〜。
貧乏で辛く怖い数年だが、振り返ること多々。
必死にしがみつく言葉って『当時の言葉』呪縛なんでしょうか。

消え去らせるなんて、いや〜ん。
そんな声がどこぞからか押し寄せてる。
詰め寄ってきては、懇願されたり脅されたりの妄想癖。

あれあれ、懐古主義っぽい話しになっちまったね。

もう、おしまいにしましよう。




【標準語版】は こちら
【方言・スラング版】は こちら

次の更新は 57話の標準語版 です。

初めて読む方へ → まんが少年日々記について

ブログにも掲載してます。他の漫画もあるので良かったらみてなー( ´ ▽ ` )

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