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【まんが少年日々記】7話 じんのかじゃや輝きは重要さ~【コラム】

貸本屋で、単行本漫画や週刊誌、月刊誌を借りた。

当時、わたしが借りていた貸本屋は三軒。
他にもあったかもしれないが、なんせ小学生の行動範囲には限りがある。
漫画で描いたきゅうな貸本店へは、よく足を運んた。
物色中、立ち読みに夢中になり、どなられた経験は数えきれないほどある。
読むと夢中って、当たり前だが、貸し借りって建前上いけない。
分っちゃいるが、止まらないよねー。いや〜ん。

石垣島から上京し、古本屋で当時の貸本を本棚に見かけると、懐かしい郷愁のような感情に胸が締め付けられることたびたび。
運良く出版業界人の方々と知り合う機会に恵まれ、今もって、長々と業界の仕事をさせていただいているってのは、10代の濃厚な貸本屋通いの経験が、後に出版界へいざなう伏線だったような気がするな〜。
神保町界隈の出版会社との縁に心から九拝です。

なに「因縁だね」ってか。
そうね〜。絵が好き。文章が好きで、出版業界ってまさに業だね。

さて、まんがってのは、すばやく妄想と空想へ至、特急便だ。
読み始めると、ストーリー世界を受容し没入している。
恐怖まんがを読んだ夜も然り。
怖い妄想の膨らみでいつまでも寝つけない。
そんな時にかぎって、しーばい(小便)をもよおしてしまうんだよ。
でも便所へ行くのが億劫だった。
ヒョエ〜、我慢も男だ! 堪えろ、朝まで、我慢、我慢、我慢。

なに「なんなんだよー、便所くらい、さっさと行け!」ってか。
非情をのたまう皆さんのために便所事情を書きましょう。

なに「おおげさな事言って、単に臆病じゃないかー」ってか。
ふん、体験や経験のない者の言い分ってやだね。

当時、私たち家族は、4〜5軒の風呂・便所の無い借家群のひとつに間借りしていた。くみ取り便所は建物から離れた場所に設置され、電灯設備もなく暗がりにポツンと立っていた。
怖いよー、チブル(頭)は怖い妄想でもうパンパンだった。
足元を懐中電灯で照らし、ハブに気をつけて用を足しに行った…。
キヤ〜、暗い、怖い、ハブ、の三重苦。

なに「出すもの出さないと、身体に毒だろう」ってか。
あぁ〜、そうかい、そうかい。強いふりしやがって。

この頃は、まんがの妄想と空想で、怖いという点滴を受けていたようなもんだったんだよ。

なに「一気呵成にしーばい(小便)で流せ!」ってか。
あはははは。うまいことのたまう。
そうね。

おあとがよろしいようで。



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【方言・スラング版】は こちら

次の更新は 8話の標準語版 です。

初めて読む方へ → まんが少年日々記について

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