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仲が良いのはいいけれど。2025介護士不足の問題点③

職員同士が仲が良いことに越したことはありません。
人間関係が良くないと、仕事に出かけるのが億劫になってしまうからです。
また事業所の雰囲気も明るくなります。

でもその仲の良さは、仲良しクラブのようなものでしょうか?
仕事そっちのけで、職員だけが盛り上がる、しないといけないことをおそろかにする。
注意したら、仲良しグループで庇い合う。
それは良いことなのでしょうか?

私は、仕事の目的を理解しきちんと仕事をしているという前提であれば、仲が良いのはいいことだと思います。
しかし、仕事をしないことを庇い合うための仲の良さは不要だと感じます。
何も工夫せずに「聞いてません」「知りません」「忙しい」「人がいない」でまとまっている事業所は困ったことになりますね。

そのグループの方々は、楽しく過ごす事ができるでしょう。
しかし、マジメに働く職員は嫌になってきます。
グループに入ってる職員さんは、経験上なかなか動いてくれません。
初めはそれを改善しようと頑張ったとしても、疲れてきます。
上司に報告しても、グループを恐れて「まぁまぁ…」となだめることしかしない人もいるでしょう。
するとマジメに働く職員は、もうこの事業所は辞めよう、最悪次は介護業界じゃないところで働こうとなってしまいます。

そしてまた新しい人がやって来たとしても、同じ事が繰り返されたり、逆に「これが普通なのか」と勘違いする職員も出てきたりします。
下手すると、「それは虐待になるかもですよー」みたいな事が業務として、疑う事なく普通に行われていたりします。

こうなってくると介護職員の倫理観がどんどん怪しくなってきます。
で、業界自体の倫理観も怪しくなってきます。残念です。
で「良い」と言われる人材が離れていきます
その現状を会社が真剣に考え対応してくれればいいのですが、人が辞めたらとスルーしているところもあるような気がします。
介護保険の理念はどこへ行ったのでしょう?
結局間違った方向に、幅をきかせる方々が増えていきます。
結果介護士が減ります。非常に残念です。

初めにも書きましたが、仲が良いことはいいことです。
職員にも利用者さんにもいい効果が現れるからです。
ただ、間違った目的のための仲の良さは逆効果になります。

介護業界の人間関係の難しいところです💦

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