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高齢の親が心配になったとき【帰省の前に、知っておくべきこと】

もうすぐ大型連休ですね。レジャーを楽しむ人も、人混みを避けて実家へ帰省する人も、さまざまかと思います。

例に漏れず、わたしも高齢の祖母(90代、独居)に会いに行くのですが、やはり認知面や体力面も含めて心配なことが多い。

詐欺にあったりしていないだろうか・・・?
ちゃんと栄養は取れているのだろうか・・・?
お金の管理は大丈夫だろうか・・?
健康面は・・・?

など、あげればキリがない。
なので、しれっと会いに行きがてら、10年以上の経験をもつ【理学療法士】でもある私が確認してくるポイントをまとめてみようと思う。

うちの親、祖父母は大丈夫かな・・・?

少しでも心配があれば、一読いただきたい・・・!


前提:基本【いいところ】しか見せない・言わない

高齢者に関わらず、誰しも共通しているのが

自分の弱み・失敗は見せないもの

ですよね。
例えば、ちょっとした詐欺にあってしまった、玄関先で転んでしまった、近所の人に迷惑をかけてしまったなど、日常のトラブルは「言わなければわからない」もの。

だから、全てを把握するのは難しいもの。それに、久しぶりに子供や孫が会いに来るとなったら、張り切っていいところを見せようとしてくれます。

部屋を綺麗に掃除したり
料理を頑張ってみたり

確実に日常とはちょっと変わってくるのですが、逆に言えばこれができるのは心身、認知機能ともに元気な証拠

以下では、ここでは誤魔化せない(いい意味でも)リハビリスタッフ・介護目線での意見をまとめていきます。

ここだけは見ておくべき!ポイント

大体、高齢者となって起きてくるトラブルは共通してきます。
その代表例が、

・詐欺などの金銭トラブル
・お金の管理問題
・薬の管理問題
・転倒など体力の低下における問題
・視力・聴力の低下による影響
・味覚の低下による影響
・認知機能・記憶の低下による影響

注意したいのが、これのどれかがおかしい!となっても「認知症だ!!」とはならないというもの。

多くは、加齢に伴う自然現象でもあります。
明らかに異常な場合は、対応が必要ですが、まずはチェックポイントだけ知っておきましょう!

①詐欺・金銭トラブルはここをチェック!

・自宅に明らかに新しいものが増えていないか?
・電話や訪問者は増えていないか?

実際、私の祖母もありましたが、多いのが「布団」「ベッド」などの寝具を押し売りしてくる詐欺。
他にも、高齢自宅にこそある「固定電話」への電話。

明らかに、見覚えのない商品や大きな買い物をした様子があったら、さりげなく聞いてみると、意外な事実があるかもしれません。

電話であれば、「防犯対策のための録音機能設定」などが固定電話でもできます。これだけでも、少しの対策には有効です。

②口座・通帳の管理は、大丈夫?

支払いが滞っていないか?
通帳や口座の管理は大丈夫?

「お金が引き下ろせない」「口座のお金が急に減っている」など、金銭管理が曖昧になってしまう人も意外と多いもの。

その他支払いがちゃんとできているか、督促状などがきていないかなど、郵便物からのチェックも有効です。

また、もしもの時のために、口座や通帳の置き場所、管理は早めに共有しておくのがベターです。

③薬がやたら溜まっていない?

特に常備薬がある人など、もらってきた内服薬がちゃんと飲めているかも重要なポイントです。

単純に忘れてしまっているだけではなく、自己判断で勝手に飲むのをやめてしまっているケースもあります。

お薬ケースの併用や、カレンダーへのチェックなど、できることから対策をするのがおすすめです。

④体に「変な傷」や「アザ」が増えていない?

特に多いのが、玄関先やお風呂場など。慌てて少しの段差を見誤ったり、何か他のことに注意が逸れて転んでしまうケースはとても多いです。

隠せないのが、傷やアザ。
腕や膝など、さりげなくチェックして、気になればさりげなく聞いてみましょう。

玄関の上り框や、こたつ布団や布団からの起き上がりなど、対策が必要な場合は手すりなどを設置するだけで一気に安全性は上がります。

  • 夜のトイレは電気をつけておく

  • 電気コードの配線に気をつける

  • 不要なマットなどつまづきやすいものは撤去する

ことも有効です。

⑤視力・聴力の低下は意外な落とし穴に

実は70代で80%以上、80代では100%の有病率を示す【白内障】。他にも緑内障など、視力の低下の原因は老化で避けられない部分です。

転倒や事故の危険性を考えると、早めに気づく以上に重要なことはありません。

「視力の低下は本人から言わないとわからない」
と思いがちですが、実は意外なところからも気づくことができます。

  • 眩しそうにしている

  • ぼやける・かすんで見える

  • 部屋の細かな汚れが増えた

こんな部分から、本人が気づかない視力の低下にいち早く気づいてあげるのも大切です。

また、聴力の低下は意外にも認知症のリスクを高めてしまいます。

  • テレビの音量がやたらと大きい

  • 電話の声が聞こえにくい

  • 会話の返答が噛み合わない「はいはい」など

この辺は要チェックです。

⑥味付けが濃くなったりしていない?

加齢に伴い、感覚の低下も起こります。
その中でも味覚の低下は「甘み」「塩気」に起こりやすくで、必要以上に味付けが濃くなってしまう人も少なくありません。

高血圧や糖尿病のリスクも考慮すると、なるべく早めに対策したいところです。

歯磨きや舌磨きなどの口腔ケアがうまくできずに味を感じにくくなっている人もいます。

対策としては、味覚として残りやすい「酸味」を感じる味付けに工夫してみることも有効です。

レモンや酢、他にも薬味などをうまく活用するのも良いかもしれません。

⑦賞味期限や買い物の重複からわかる認知機能

最後は気になる認知機能。
高齢で特に低下しやすいのが【短期記憶】。認知症の初期症状としてもみれます。

生活の中で見れるのが、冷蔵庫の中身。
賞味期限・消費期限の過ぎたものが溜まっている、買ったことを忘れて同じものを買い足しているなど。

さりげなく冷蔵庫を開けた時の治安をみてみましょう。笑

何よりも大切なことは・・・

ここまで取り締まり警官みたいに色々と挙げましたが、一番大事なのは

老化は誰にでも起こる自然現象

という理解です。全員が全員通る道です。

できていないことが見つかった場合、指摘したり責めたりするのではなく、

心配だから、一緒に考えよう

の意識で向き合って欲しいのです(誰)。

わたしも、上記を見つけてもあえて口にしないこともあります。
私ではなく、次に訪問する予定の母にみてもらうように声かけしたり、周りの人間を巻き込むことで相互理解につながり、結果うまくいくこともあります。

なので、知識としては持っておいて、どう対処するかは周りの人間と相談して対策するのも重要です。

ということで、今日は理学療法士の目線から、すこしまとめてみました^^。

誰かの何かの参考になれば幸いです。



最後まで読んでくださりありがとうございます^^! こんな感じでダイエット・美容からキャリアの話まで、ちょっとためになるようなお話をお伝えしていますので、また読みに来てくださいね❣️