マガジンのカバー画像

ショートショート

2
私の書いたショートストーリーの作品をまとめています。思いつきで書き殴ったようなもの、言葉をつないでみただけのようなものも含まれます。
運営しているクリエイター

#アイカツフレンズ

エガオノリユウ / 短編小説:970文字

夏の日の、雨が上がってすぐのこの時間帯、どうしたわけか昔から嫌で嫌で仕方がなかった。肌に合わないというか、生理的に受け付けられないこの感じ。
地面から立ち昇ってくるもわっとした湿気。何の匂いかわからない得体の知れない生臭い臭気。身体にまとわりついて肌の毛穴からしみ込んできそうだ。息をするたびに口や鼻から身体の中に入ってくる。
耐えられない。耐えられない。
強くても弱くても雨が降り続けていた方がまだ

もっとみる