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コンビニは通える引きこもりたち 感想

近年では就職氷河期世代と呼ばれ、社会に出るタイミングで失敗した40代以上の引きこもりが問題となり、子供部屋おじさんなどとメディアで多く聞くようになりました。

私自身も近い世代で、就職の時に激しい競争を戦いました。そのため、本を読んでいく内にあの時失敗していたら自分もこうなっていたかもしれないと、重ねる部分が多くありました。

2019年の調査で推定引きこもり人数は、115万人でその内40歳以上が61万人いるそうです。半数以上が中高年となり、ますます解決が難しくなっている現状です。

引きこもりの原因は様々ありますが、一定の割合を占めるのが「就活のつまずき」です。学生時代は勉強もできて問題無かったのに、就活の面接や大企業狙いで失敗し、自信喪失で動けなくなってしうパターンが多いそうです。

この問題は要因が様々有り過ぎて決定的な解決策はありません。

その為、家族だけで対応するのは難しく、公的機関や民間団体に支援を依頼する事が重要です。適した支援を上手く使えば、かなりの数が解決するのではないかと説明されています。

著者が所属する引きこもり支援のNPO法人についても説明されており、高い割合でいい結果を出しているそうです。

他にも親子の関係がどうあるべきなのかを解説しており、精神面の分析が詳細に書かれています。

自分には関係無いと思っている事でも、知識は必ず何処かで繋がっていい影響が出ると考えています。なので、この本を是非、読んでみて下さい。

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