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Dr.マシリト最強漫画術を読んで学んだこと

こんにちは、漫画家志望のカゲワサビです!
最近は漫画力UPのために、いろいろな漫画の指南書を読んでみています🙏

今回はジャンプの名物編集者で知られる鳥嶋和彦氏の「Dr.マシリト 最強漫画術」を読んで学びになった部分を抜粋&紹介していきたいと思います!


Dr.マシリト流、面白い漫画の漫画の作り方

キャラクター
他の漫画書籍でも紹介されていると同様に、やはり「キャラクター>物語」
魅力的なキャラとキャラが勝手に物語を生み出していきます。
キャラ設定として「長所と弱点、目印になるもの、身長差、顔名前、口癖、仕草とポーズ」など違いを作っていきます。そして一眼みてそのキャラとわかる様な濃いキャラを作ります。
また、主人公との関係性(敵対者、教育者、ヒロイン..etc)で他のキャラをつくっていきます。

コマ
やみくもに変化をつけるのではなく、表現したいものにあわせてコマを作っていきます。
「ロング(状況がわかる)・アップ(表情に迫る)・ミドル(人に注目する)」を適度に入れることで情報を適切に伝えていきます。
また、み開きの組み方は右上ではじまり(起)左下でおわる(結)ように構成していくのが理想です。

背景
こちらもまず主人公やストーリーありき、背景(世界観)はその次に検討します。
例えばドラゴンボールのようなアクションアドベンチャーは空想的な世界でもいいですが、電影少女は逆に現代SFなので緻密な現代背景など設定によって必要な背景は異なります。
また、どこにいるかの情報を与えてからは省略は可能。適度に省略することで制作のスピードを上げています。

長編アクションのセオリー
長編だからこそ、仲間1人1人にもう説明はいらなくなってきます。
そうすることでチームVSチーム戦えるようになってきます。
チームを作る場合、0から考えるのでははなく実在のチームを参考にしてみるといいです。

例)幕末の新撰組

  • いろんな出身、身分だが剣術に秀でたものがあつまるプロ集団

  • 同じく反幕府集団として京都見廻組がある

  • 隊が1番隊から6番隊までわけられていて、それぞれにリーダーがいる

  • 構成員が個性派揃い

  • 規律をもつため局中法度という、厳しい掟がある


ジャンプ漫画家の具体的な収入・支出

新人、売れっ子によって大きく変わりますが、収入・支出として主になり得るものは下記になります。
原稿料ではアシスタント代でかつかつですが、コミックが何巻発売されるか・アニメ化されるか・グッズ化されるかなどによって収入は大きく増加する可能性があります。

主な収入

【原稿料】
新人の原稿 1ページ:9000円〜12000円*1990年台相場
23万円*4週=一月92万円
※ここからアシスタント代が出ていきます

ヒットした場合の+αの収入

【コミック印税】
連載が10回続くと1巻。
書籍の定価の10%が印税
部数が1万なら50万円
※電子書籍印税は15%ですが売れた分しか収入なりません

【専属契約料】※ジャンプで連載が決まった場合
年間100万円
ヒットすると100万円単位で上がっていきます

【原作使用料】※アニメ化された場合
アニメ1話ごと数十万円、全12で数百万円

【商品化権】※商品化された場合
ゲーム1本 5000円として4%、200円が作者に入ります。
発売された本数が1万なら200万円(集英社と分割)

主な支出

【部屋代】15万円
【光熱費、水道料金】 20万円
【アシスタント代】一人当たり(食事込みで)20万円、3人で60万円

収入が原稿料のみだと残るのは12万円くらいになります。

感想

内容が多く、鳥嶋和彦氏が編集者として今伝えたいことが詰まっていると思いました!
今回省略しましたが、有名漫画家がどのように大成するに至るかが読め、鳥山先生、ダイの大冒険、電影少女の具体歴なども描かれていて、ファンとしても興味深かったです。
また、漫画家のお金の話も具体的に知ることができたのでよかったです。
とても勉強になる本だったので、よろしければ読んでみていただけると嬉しいです🙌

閲覧ありがとうございました!

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