やりたいことをやることと、自分を追い詰めすぎてしまうこと
時々、精力的に仕事をしすぎて、終わった後何もできなくなる時期がある。
いい悪いは別にしても、そういう時期は定期的にやってくる。
終わるとだいたい燃え尽きていて、しばらく何もできなくなる期間がやってくる(仕事には行く)。
◇
業務が立て込んでいたこともあって、ある日、限界が来た。
おそらく、抱えていた業務量に対して、己のキャパシティを完全に超えていたのだろう。
もう何もかも、やりたくなかった。やりたくなくなった。
「もっとやらなければ」「もっと頑張らなければ」「時間がないのに」
そうやって、どんどん自分の首をしめていった。そして、自分で自分の首を絞めていることにかろうじて気が付いてはいるのに、どうしたらいいのかわからなかった。自分ではもう、自分を止められなくなっていた。
皮肉な話だ。最初は、ただ自分がやりたかっただけなのに。いつしか、自分で自分を追い込んで、気づけば潰れる寸前だった。
おかしいなぁ、と思う。自分でも、おかしいことは自覚している。
自分で自分を追い詰めて、ある日突然、限界が来る。なにもかもなりたくなくなってしまう。何もかも放り投げて、どこかへ行ってしまいたくなる。
それは、たぶん今に限った話ではないような気がする。これまでにも、きっとこういうことはあった。その都度、どうにかこうにか、やり過ごしてきた。
◇
どうやって、自分がやりたいことと、自分を追い込みすぎずに仕事をする癖をつけたらいいのだろう。
自分がやりたいことをやろうとしたら、どうしても通常の業務時間を越えてしまう。それが自分の担務ではないわけではないのだが、いかんせん今の職場ではあまり前例がない業務だし、一から自分で切り拓いていくしかない。
今私がやりたい業務は、他にも山ほどある通常業務を抱えながらこなすには、正直、荷が重かった。
それでも、「何もやらない」という選択肢は、私はもう取れなかった。もう、待てないのだ。
◇
自分で自分の首を絞めながらやりたいことを、正確にはやるのが理想であることをやるのは、果たしてどうなんだろうか、と自分でも思う。どう考えても、今後も続けていける方法じゃない。使命感と責任感だけでは、私は仕事を続けられない。
やらなければ、仕事もへって、もっと楽なのに、と思わなくもない。そうすれば、残業も今よりは減るだろうし、もっと早く帰れる。仕事の効率を考えるなら、やらないほうがいいのかもしれない、とすら思う。
私がやりたいことは、「業務上絶対にやらなければいけないこと」ではない。やらなくてもたぶん、誰も困らない。
でもなぁ。困ったことに、私が一番、やりたいんだよ。
この気持ちと、どう折り合いをつけて仕事をしたらいいのか、わからないんだ。自分で自分の首を絞めていると、わかっていても。
自分で自分の残業と業務を増やしているだけだとわかっていても、やってみたくて、仕方がないんだ。
他の人は、こんな気持ちになることがあるのだろうか。私だけなのかもしれない。こんな、自分でもなんだかよくわからない気持ちになることなんて。
残業せず、早く帰れることなら私だって早く帰りたい。
でも、同じくらいに、やりたいことを、やりたいんだよ。
仕事は自己満足でやるものではないことは、十分にわかっているつもりだけどさ。
さて、どうしたらいいもんかねぇ。