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占ういぬさんへ、占うとりさんより

この記事はバーナードさんのnoteを読んだ感想文です。
まだ上のリンク先を読んでない人は、ぜひ読んでください。

バーナードさんのnoteからわたしが読み取ったことをまとめましょう。

・世界は論理では説明しつくせない。
・占いは、論理の及ばない部分を動かせる。
・占い師は人を幸せにする方法を追い求めている。
・それは同時に、人を不幸にする方法を知ることだ。

論理で説明できない部分を動かすための、占い

こんな話はわたしもしたことがあります。

占いは、デタラメかもしれません。科学的な根拠はまだありません。

でも、科学というものが生まれるよりもっとずっと前から、人々は占いに明日をたずねてきました。

そして今も、人は占いを必要としている、とわたしは考えています。

わたしは「占いには科学的な根拠はありませんが、科学よりもっと歴史ある理論です」という表現をします。

(中略)

しかし、人間は「かたちあるもの」だけではできていません。脳があり、神経があり、骨や筋肉や皮膚があって、電気信号や脳内の物質によって体は動きますが、その人が「思ったこと」や「感じたこと」はそれら科学的な物質の動きだけでは説明ができません。

世の中のすべてを明文化することはできません。明文化する必要があるものだけが選んで明文化され、制度や仕組みとなっています。

そういった、科学的な思考による「明文化」されていない・されえないものを、占いがすくい上げることができる、とわたしは考えています。

バーナードさんのnoteよりだいぶ冗長で迂遠ですが、要するに

「科学的に説明がつかないものにはたらきかけるために、占いがある」

と言いたいのです。

わたしはぽやぽや不真面目文系なので、理論をきっちり突き詰めてきたバーナードさんと似たようなことを考えていたと知って、とても嬉しかった。

科学的な根拠のないものは、デタラメで無価値で有害でしょうか。
それなら、デタラメで無価値で有害なものこそが、必要なのだと思います。

科学で謎を解明しようという取り組みは否定しません。
けれど、現実的に、わたしが死ぬまでにすべては解明できません。

それなら、科学の及ばない部分には、科学以外で触れるしかない。

誤解しないでほしいのですが、
科学をすべて否定するわけではありません。
科学の恩恵は十分に受けていますし、感謝しています。

科学を頑張る人と同じように、科学以外を頑張っているだけです。
そのふたつは両立します。

むしろ、スピリチュアルを称する人に科学を否定されると、
肩身が狭いのでやめてほしいです。
現代医療や理論をさまたげ、人の健康や財産をそこなうことは、
決して許されません。

占い師やまじない師の覚悟

占い師が「怪しい」「危険」なのは、一部のスピリチュアルさんが科学を否定し、実害を出すからだけではありません。

「人の運命に触れるには、覚悟がいる」

と言った占い師さんがいます。
運命というとおおげさに見えるかもしれません。

バーナードさんの言葉を借りれば、

「人が幸せになる手段を知っている」
ということは

「人を不幸にする手段を知っている」
ということと、同義だからです。

ということです。

わたしも以前こんな日記を書きました。

古く中国では、世が乱れると流言飛語がとびかい、占い師やまじない師が幅をきかせる、といわれました。

(中略)

「世が乱れる」ということは「これまでの世の中が壊れる」ことですが、それはつまり「新しい世界がはじまる」ことです。陰陽の理が乱れて混沌におちいると、それは世界のはじまりと同じ形に戻ったことになります。混沌を分かって新たな陰陽天地が生まれます。そういうときに、ひとはより原初の、混沌に属する力にすがろうとする。それで、きちんと理の敷かれているうちは鼻つまみ者の占い師やまじない師の出番がくるのです。

わたしにできることがあるならば、善き占い師であることでしょう。

占い師やまじない師はインチキもしほうだいです。それでも、おのれの振るう力とそれを求める人に誠実であり、学び続け、インチキはせずに人の助けとなる。自分にできることを尽くす。究極はそういうことになりそうです。

占い師は人を幸せにする方法を研究しています。
その結果からいうと、
占い師が「人を幸せにしてやる」ことは、できません。

幸せになるためには、自分が幸せになろうと努力するしかないです。
その方向性をアドバイスするのが、占い師です。

「あなたを幸せにしてあげるから、わたしの言うとおりにしなさい」
という占い師がいたら、詐欺師です。

なぜなら、幸せを得るためには、
「自分で選び、決める」ことがとても重要だからです。

ゆえに「運命に触れる」という言い方にも、意味があります。

わたしたち占い師は、運命に触れることができるだけ。
幸せになるかどうかは、あなたが決めるのです。

だから、占いをもとに誠心誠意アドバイスをしても、
行動や選択を嫌がった結果、幸せになれない人もいます。

そういう人が「占いなんてインチキだ」と言うのかもしれません。

そもそも、他人が真面目にやっていることを「インチキだ」とさげすむ人が、幸せを受け止められる心の状態にあるか、考えてみればわかるのではないでしょうか。

不幸に対抗するために、善き占い師をめざす

「占いはインチキだ」という人は、不幸です。
「占いがないと不安で生きていけない」という人も、不幸です。
占いは、正しく使わないと不幸になります。

そして、悪い占い師は、お金がもうかるのでいなくなりません。
楽して稼ごうとする人が、占いを名乗って人をだますのも
珍しいことではありません。

だからこそ、善き占い師がこの世に必要なのです。
不幸から人を守るために。
諸刃の剣を正しく振るう人だけが、不幸の刃に対抗できます。
わたしはそう信じています。

そういうわけで、わたしもこれから
「占いの正しい使い方」について
もっといろいろnoteを書こうと思います。

これは科学の教えてくれたことですが、
「知識は自分の身を守る」のです。

あなたがあなたを守り、幸せにするために、
いくらでも知識が必要です。

(バーナードさんのnoteも「科学と理論で解き明かすスピリチュアル」だとわたしは思っています。知識の助けとして、たいへんオススメです)


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