『言わんこっちゃない』
彼らはたぶん三人乗りをしていて、いつものようにジャンプをし、当たり前のように放り出され、当然のような顔をした。
その眼差しはなぜかかわいい!
【解説】
以前書いた記事にもあるように、今回の『言わんこっちゃない』の中にも「おすまし顔と油断」が存在しています。
自分の作品の場合、描かれている状況が大体異常なので、無表情こそが最もストーリーテリングの邪魔をしない気がします。
自分の絵には度々動物(と人間の間のような存在)が登場するのですが、動物には喜怒哀楽による表情の変化がないので都合が良いのかもしれません。
まぁ、このカエルちゃん達は無表情こそがかわいいですね。
雨が好きなくせにレインコートを着てるのも愛せます。
描き始めの動機といえば、「スケーターが宙に浮いてる瞬間の写真、全部かっこいいな」と思ったのがきっかけで、その瞬間をどうにか台無しに出来ないだろうかと描き始めたのがこの絵です。「ひっくりカエル」とかかっています。
空間の取り方、見切れ方にもずいぶんこだわった記憶があります。
彼らはこの後も懲りずに3人乗りするのでしょう。
仲が良いんだな。
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