どんな表現で伝えるかで相手への響き方が大きく変わる。
学びのシェアシリーズday1
今日は「伝え方が9割」について、学びと収穫を書いていきます。
お願いをどう表現するか
この本によると、人は1日に平均22回お願いをしているとのこと。
そのお願いはどんな言葉で表現するかで、返ってくる反応が大きく変わる。
題名の「9割」というのは、YESが引き出せるかどうかの9割はお願いの表現の仕方だ、ということなのかな。
僕が学んでいるNVC(共感コミュニケーション)を体系化したマーシャルの言葉で
「突き詰めれば、人はお願いとありがとうしか言っていない」
というのを思い出した。そう考えると、実は22回どころではないような気もしてきた。
そんな、日々たくさんしているお願いの表現の仕方を考えることは、実は人生に大きな影響があるかもしれないですね。
相手視点に立って考える
この本に限った話ではないけれど、人と関わっていく中で「相手の視点に立つ」ということの重要性を再確認した。
でもこれはなかなか簡単なことじゃないので、筋トレみたいに日々積み重ねる必要がありそう。
NVC的に言うと「相手は何を大事にしてるんだろう?」と言うところに好奇心と意識を向け続ける感じ。
でも、相手視点にいきすぎることには少し危険性も感じる。
なぜなら、自分ではない誰かの視点というのは、相対的な価値観・評価軸を参考にすることでもあると思うので、これがいきすぎるとだんだん「自分が大事にしたいもの」から離れてしまう可能性を感じているから。
自分の大事にしたいものと繋がり続けながら、相手の視点も持ってみるというところは忘れないようにしたい
日々修行です。
どう表現するか
動画の中で、テクニックやポイントがたくさん出てくるんだけど、その中で響いたものをピックアップします。詳しく気になる人はぜひ本を読むか動画を見てみてね。リンクは記事の一番下に置いておきます。
まず、承認するところからはじめるというもの
僕らが大事にしている文化の中で気に入っているものの一つに「感謝から始める」というものがある。
大事な話をする前に、その人と関わる中で、自分が感謝していることを言葉にすることから始めるというもの。
これは相手への思いやりを思い出すことにすごく役立っているように感じていて、この文化に近いものを感じて、僕は承認より感謝の方が気に入っているので、引き続き大事にしていこうと思います。
次に、サプライズの枕詞をつけるというもの。
「そうだ」とか、「せっかくだからさ」とか、「こんな時だから」とか。
「私にとってすごい大事なことなんだけどね」とかもいいのかも。
相手のお願いの背景にある感情が粒度高く伝わってくるからなのかなーと推測してる。
YESを引き出すテクニックとして使うことにはあまり興味がないんだけど、自分のお願いの背景にどんな細かい感情があるのかを言葉に表現することは、より相手に自分の内側を伝えるのに役立つ感じがします。
それと近いもので、クライマックスの演出というのもいいなと思いました。
「ここだけは覚えて欲しいのですが」とか、「ここだけの話なんだけど」とか。
これは、自分の伝えたい大事なものをより相手に受け取ってもらうことに役立ちそう。
受け取ってもらうために、意識をより集中してもらう。
最近、たくさんの人の前で講義をしたり、話をする機会が増えてきていて、セッションの中に流れや緩急を生むことで自分の意図を表現することに使ってみようと思います。
最後に、体の反応を伝えるというもの。
「心臓の鼓動が聞こえるほど緊張した」みたいな。
これはコミュニティオーガナイジングというものを学んだ時のこととも近い感じがしていて、簡単にいうと具体的な表現をすることで相手に疑似体験させて、より粒度高く伝えるというようなものだったんですが、体の反応というのは普遍性があって想像しやすいなぁと思いました。
書いていて思ったのは、「相手からリクエストに対するYESを引き出そう」というよりかは、「自分の内側を相手により伝わりやすい形で届けることで、自然な分かち合いを育みたい」というところに僕は興味があって、その手段としてはとても役立つことが書かれているな、ということ。
本にあること全部しようとすると超大変なので、響いたものだけでも少しずつ取り入れてみようと思います。
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