増え続ける日本国債が与える日本の深刻な経済状況の構造について

日本政府は国債を発行し続けている。
国債というのは国の借金である。
この「国の借金」である国債がどういうものか、良く理解されていない光景をよく見かける。
最近では、「MMT現代貨幣理論から、増税せずにどんどん国債を発行すれば良いのだ!」というトンデモ話が一部の支持を得ているありさまだ。


現在、日本政府の借金はいくらあるか、ご存じだろうか。
日本政府の借金の事を専門用語では「日本国債の発行残高」という言い方をするので、金融に詳しくない者にはとても分かりにくいものとなっている。
つまり、「日本国債の発行残高」が日本政府の借金がいくらなのかをあらわしているのだが、それは現在1500兆円ほどある。
言い変えれば、「現在の日本政府の借金は1500兆円」あるのだ。

日本政府の借金がいくらであろうが、それがどのように日本経済に影響をおよぼし、日本国民一人一人にどのような影響を及ぼすか、を理解するには経済や財政の構造を知らなければ理解できない。
今回はそれらを解説すると共に、MMTが如何にトンデモ理論なのかを解説する。

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