「教育現場の力」とは「教師の意思決定力」である

アメリカの大学院で学び始め、教師の持つ力や可能性を益々感じています。Teachers of Japanについて立ち上げたのも、忙しさや慣例にとらわれがちな教育現場がもっと自由に風通しが良くなればという思いがあったからです。

教師の持つ意思決定力というのは本当にパワフルで、それが全てだと言っても過言ではないと思っています。何をどのように教えるのか、決めるのは教師で、実際に現場での教育環境を整えたり、計画したり、実施したりするのは言うまでもなく、全て教師です。

例えば、新型コロナウィルスの拡大とともにやってきたオンライン授業の波。これも「私にはできない」と思うか、「やってみよう」と思うか、それだけでも大きな違いです。

やってみようと思う先生が多ければ動く事業も、「無理だろう」とか「めんどくさい」とか「やりたくない」と思う先生が多ければ動かない事業もあります。そしてその選択自体が、つまりは教師の意思決定が大きな分かれ道を産んでいるのです。

何かと言うと、教師には力がないようなイメージはありませんか。

どうせやっても変わらない。
自分の力は微々たるものだ。
教育委員会の言うことをしなければならない。
異動でせっかくやってきたことも無駄になる。

などなど、このような理由は見つければきりがありません。

もちろん、それも事実です。私も同じように辛い、苦しい、悲しい、腹立たしい、思いをしたことが何度となくありますし、現在進行形でそのような危機はいつでもやってきます。

しかし、気がつかないといけないのは、本来は現場を動かしているのは教師自身だと言うことです。問題は、私たち教師自身がその可能性や力が備わっていることにどれほど気づいているのかということではないでしょうか。そしてその答えを導けるものは教師としてのアイデンティティを認識することだと私は考えています。

自分がどんな意思決定をしたいのか、それはなぜか。なんのための選択で、その先にどのような結果や未来を思い描いているか、考えてみてはいかがでしょうか。

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私も4月に新しい学校へ異動し、日々試されています。一緒に頑張りましょう🌈🇯🇵🗻

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