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グロースマインドセット

アメリカの高校で勤務していた時、先生がたは生徒のグロースマインドセット(Growth Mind-Set) を育成することの重要性をよく口にしていました。growthとは成長していくこと、mindsetとは思考傾向のことです。グロースマインドセットとはどんどん成長していく、いわゆる向上心のことで、スタンフォード大学のキャロルドゥエック教授が書いた「Mindeset」で有名になりました。

この本によると人にはグロースマインドセット(Growth Mind-Set)とフィックストマインドセット(Fixed Mind-Set)の2種類のマインドセットがあります。Fixedとは固定されたという意味ですので、固定観念が強い考え方と言えると思います。

例えば、何か新しいことにチャレンジする時に、グロースマインドセットの人はワクワクを感じることが強く、どんなことが「できるか」を考えます。一方で、フィックストマインドセットの人は失敗や責任が降りかかることを考えて、身構えてしまったり諦めてしまったりするのです。失敗したときも、グロースマインドセットの人は「失敗は成功のもと」と捉える一方で、フィクストマインドセットの方は失敗を他人のせいにしたり、恥ずかしいと感じることが大きいそうです。

グリット(Grit)についても同様ですが、文化背景として自己研鑽のアイデアが根付いている日本と違い、ひとつづつその大切さを論理的に説明していかなければならいアメリカならではの考え方。それを学校でも教えてようという動きが興味深かったです。





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