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ご褒美でモチベーションアップ、アメリカの高校

アメリカの高校に勤務していて、ご褒美(prize)をあることがモチベーション作りとして使われているのを何度も目にしました。日本ではALTがお菓子を授業中にあげることですら、賛否両論となることも。「何かがもらえるからやるわけではなく、自分のためにやる」と言った考えが暗黙のうちに共有されている日本人的には、笑えることも多かったので、いくか記録しておきます。

① テスト
PSATという日本のセンター模試に当たるようなものを校内受験した際、生徒一人一人にクッキーが配られました。試験中に食べるのもOK。びっくりしすぎて顎が外れそうでした。ちなみに、長時間食べずに授業や試験を続けることについてエネルギー切れになると保護者からクレームが来ることもあります。何科目もテストを1日に受ける日本の学校なんて、アメリカ人にはどう映るんだろうと思うと苦笑するしかありません。

②職員会議
全員参加の職員会議。日本の職員会議とは違って職員研修のようなものです。参加した人には、くじ引きで名前が呼ばれ学校の名前入りのTシャツや筆記用具、何かのクーポンなどが当たっていました。それ目当てに早く会議に来る人もいたかも?大人(しかも教員)にもご褒美制度あり。私も欲しかったけど、当たらず。くーっ!

③ 校内放送
ある日、こんな全校放送がかかった。「校内のトイレでドラッグの使用が確認されました。使ったら生徒はまだ近くにいるはずです。見つけた人は校長まですぐに連絡してください。連絡したらスターバックスのチケット30ドル分あげます!」声は校長先生。これは日本でやったらニュースになるなー、と思いつつ半笑いで聞いていました。

楽しんでやっている場合もあります。学校は真面目に勉強するだけでなく、楽しむための場所でもあるという認識です。授業でもお菓子を上げる場面が良くありましたし、娘の小学校でも宿題を1週間続けた提出したら小さなおもちゃがもらえたり、お菓子がもらえたりして喜んでいました。

ご褒美のために頑張る、でもこれじゃあグリット育たないよね。笑




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