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#4 まずは鍼に行ってみようとなった日


涙が出て教室に入れなくなってから3日目。

この日はスクールカウンセラーの先生が来ている日で、忙しい合間を縫ってお話ししてくださいました。


その方とは3年間一緒にお仕事をしていて、いろいろな生徒の件で大変お世話になっていました。
そして毎晩のように学校に入り浸り、自分を削って仕事をするわたしを、ずっと案じてくださっていました。


涙が無意識出て教室に入れなかったいきさつを話すと

「無意識に涙が止まらなくなるのは"感情失禁"といって、自分でコントロールができないものなんです。
緊張状態がずっとずっと続いていたから、身体が"これ以上はダメ!!!"とブレーキをかけて出る症状です。

…とりあえず今週いっぱいはお休みしたほうがいいと思うな」



そういって、校長先生や学年の先生に話をつけてくださり、
1週間はわたしが抜けた分の授業の穴を埋めてもらう手立てを立ててくださいました。

この時ようやく「ホッ」としました。
とりあえず今週いっぱいは、「やらなきゃ」を考えなくていいんだと思えて。
とっても申し訳なかったけど、今の自分に授業ができると思えない。
ひとまず安心しました。




カウンセラーの先生は続けて

「せんせい、鍼はお好きですか?」
とたずねられました。

鍼って、身体にチクチクしたやつを刺す、あれだよな…?
わたし注射大っ嫌いだけど、大丈夫だろうか………

「いや…やったことなくて…ちょっと怖いけど、よくなるならやってみたいかもです…」

「うんうん、そしたらわたしが通っている鍼の先生をご紹介しますよ。
女の、優しい先生です。
鍼だけじゃなく、お灸も整体も手揉みも、患者さんの状態に合わせてやってくださいますから。

今せんせいは、自律神経が乱れている状態なんです。
まずは身体を正常に起こすために、
私といっしょに鍼仲間になってみませんか😊」



そういって、「急患なんです、直近で空いているところを予約したいです」と鍼の先生に連絡をとってくださり、最短で明日行けることになりました。


「明日は鍼に行くから学校をお休みしましょう。
初めて行くところはとても緊張しますから、予定は一個のほうがいいと思います。
鍼のあとはもみ返しがくるかもしれませんから、夜はおうちで様子を見て、来られそうだったら金曜日またお会いしませんか?
その時、鍼の感想を聞かせてください😊」

カウンセラーの先生は、金曜日までのわたしの行動の予定を立ててくださいました。
すごくありがたかったです…
本当に頭が動かなかったから…


「自分で自分を癒せないときは、
他の人に癒してもらうのがいいですよ。
自分じゃない誰かに身体を大事にしてもらう、状態を客観的に見てもらって、「あ〜よく頑張ったね〜」って言ってもらえる。
そういう場所を作るといいんじゃないかな。

気をつけて、いってきてくださいね☺️」



すこしだけホッとした自分の心を抱きしめて、その日は夕方に学校を後にしました。

そのスクールカウンセラーの先生と出会えたことも、わたしにとって宝物です。


次回は鍼です…
身体に針さされる…
どきどきどきどきどき…

つづく…

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