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みんな辞めたぜ、ちむどんどん。

和彦も描いてみたものの全然似てなくて、泣きそうになってる桃子です。
リアル花輪くんなイメージですし、そう言われて改めて見ると、さくらももこさんの描いたイケメン風にも見えてしまう不思議。
とにかく私の画力はこんなもんです。
それでも、今このタイミングでアップしたい話があります。
だから書きますよ私は。
画力の方も今後、精進します。

さてちむどんどん。
暢子の勤めるイタリアンレストランでは、矢作を筆頭に、料理人が突然3人も辞める悲劇が起きました。
よって厨房は一大事です。
今日は臨時休業としましょうと提案したシェフ(厨房で1番えらい高嶋政伸)に対し、お高くとまっていたオーナーは、自ら厨房に入る!と宣言。
次回!どうなることやら!!みたいな展開で話は終わったわけですが、私はそれを

リアルで体験

したことがあります。
いやホントマジビビりますよ。
だって目の前で、ある日を境に勤務先の社員が次々と辞めて、たったの

入社3ヶ月で社員の半分が辞める

んだもの。

あれですよ。
事実はは小説より奇なりってやつです。
とにかく怒涛の勢いで社員が辞め、最終的に入社半年で勤務先にいた社員は

全員辞めました。


え、私ですか?
辞めましたよそんな会社。
結構楽しかったんですけどね。
癖のある社員ばかりだったので、こりゃあ面白いことになってきたぞと、毎月給与が振り込まれていることを血眼になって確認しながら、そのギャグみたいかつ、ギャンブルのような展開に爆笑しつつ勤務を続けていました。
会社としては、数ヶ月の間に次々と社員が辞めたため頭を抱えたようでしたが、なんとか人員の補充もし、最後の1人がやめるひと月前には、うまく仕事が回るようになっていました。

ちむどんどんがその後どんな話になるのかは分かりませんが、一気に辞めて会社を困らせてやるという魂胆は、私の身に起きた事となんら変わりありません。
ちむどんどんの矢作率いる料理人達は、一斉に辞めることで会社への嫌がらせを実現させましたが、私の時は違いました。
彼らは会社を一斉にやめた上、さらに税金の計算に大きな不備を残し、退社したのです。

会社は、否、事業所に残された社員はみな頭を抱えました。
ただ、その社員が辞めたその瞬間に、前々から怪しいと睨んでいた帳簿を、雲の上系上司は真っ先に確認したのが不幸中の幸いでした。
すぐにその過ちに気づくことができたからです。

そして、すぐに然るべきところに鬼電。
残された社員、といってもそのほとんどが使い物にならないため、とにかく金勘定ができる社員が四方八方から集められ、怒涛の勢いで計算しまくっていたのを覚えています。

え、私?
役に立たないから、ずっと電話番してましたよ。
それがなにか?

なにか?


とにかく会社は、マルサにしょっ引かれ潰れる、という最悪の事態は免れました。
ホントタチの悪い嫌がらせするなぁと思いましたよ。でもそれもしょうがないというか、同情するような理由があったんですね。
それは何かと言われたら

会社の金払いの悪さ

です。

私のかつて勤めた会社は、とにかく給与が安く、どうしようもなく安く働かされました。
その上無理難題を押し付けるのですから、社員はブチギレて当然でした。
けどさ、もしマルサが入っていたら、いくら退職してたとしても、その責任はワザと不備を出した社員がとるんじゃないの?と思うのですが。
いずれにせよ、彼らは盛大な最後っ屁をお見舞いし、後を濁して清々しく会社を後にして行きました。
さて、みんなで結託してやめた矢作たちはどうなるのでしょう?
私は続きが楽しみです。

私はですね、あの教養のなさが言動に滲み出てしまう、昔気質の料理人の雰囲気が嫌いではないんですよ。
ドラマなので幾分上品にしていますが、矢作から滲み出る乱暴さ、暢子を嘲笑う瞬間、たいして見えない向上心。そんな空気感があの時代の、冴えない料理人の特有な感じがするんですよね。
長時間労働が当たり前の世界というのも、きちんと随所に表現されており、妙にリアルだなと感心してしまいます。

オーナーもオーナーで、せこい人物と評される場面もあったので、結局のところキチンと給与を払っていないのでしょう。
だからこうなったわけですが、さてどうなることやら。ふふふ楽しみ楽しみ。


さて、実際に会社を辞めていった社員たちは、その後どうなったのか。
彼らはあろうことが、私の会社のすぐそばに、同じ業務形態の会社を立ち上げたのです。

所詮二番煎じ。
あの調子じゃそう長くは続かないだろうと誰もが予想していました。
そしてその予想通り、1年ほどで公式ホームページは更新されなくなり、気がついたらページごと閉鎖されていました。
きっと会社も無くなったんだろう。
そう誰もが想像していましたが、違いました。
その会社は、なんと水面下で

7年

も活動し続けていたのです。

私は驚きました。
なんだかんだで予想を遥かに上回り、ずっと会社はあり続けたのですが、彼らは会社を立ち上げた当初から、さまざまな

不正

を繰り返してきました。
その結果、彼らの借金は膨大に膨れ上がっていました。正直、今シャバにいるのかも定かではありません。


彼らの名前を検索すると、今もなお、その不正行為の詳細とともに彼らの本名が記されています。
人間、貧すれば鈍するということなのでしょうか。
私にはわかりません。

はたして、後先あまり考えずに辞めた矢作たちがどうなるのか。
私は続きが楽しみですよ。
ちむどんどんは所詮物語。
だれも悲しい思いをしませんからね。

あのときの、元社員たちがした数々の不正行為は皆を騙し、たくさんの人を不幸にしました。
どんなに貧しようとも、人としての矜持だけは失いたくないなと、ドラマの矢作たちをみて、強く思うのでした。

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