天才が語る楽しい年越し
私は自分のことを天才と信じてやまない。
「私、天才だと思ってるんだよね」
「イヤ、ジャムちゃんはバカだね、俺は天才だけど」
「いや、バカは君だよ」
という心底天才が過ぎるやりとりをしたことがある。
我々は互いを天才と信じこのような会話に興じていたのだが、自分を信じて天才と思い込むことは大事である。
よって私は自他ともに認める天才である。
そして今年は天才が本気を出した楽しい年越しをご紹介しようと思う。
①満身創痍体調不良
今年は圧倒的体調不良な年越しであった。
私は月経痛が酷過ぎるため、思う存分寝込める年末を狙い月経になり(ピルを服用しているため、月経日のコントロールが可能)体調不良になるのだが、今年は勝手が違った。
夫が年末休暇になってすぐに風邪をひいたのだ。しかも歳を重ねるごとに症状がひどくなり、そして最終的に副鼻腔炎となり頭痛や顔面痛に悩まされてしまうのだ。
コレだけでも十二分にひどいのだが、今年はさらに!痔になった。ケツスプラッタである。
ホントトイレが真っ赤だったのにはびっくり。
さらに足裏は水虫。全身抜かりないのが天才である証左。
こうしたトラブルを年末早々に抱えまくったため、3日間毎日病院にかかるハメになった。
結果、財布から金がガンガン出ていった。
今年も地元の経済を回すことに貢献した自分を褒めたい。
この圧倒的自己肯定感こそ、天才ゆえだと思う。
②寒波の中で布団を干す
万年床は硬いし痛い。
そんなのは耐えられないし、皆干しておけば喜ぶだろうと僅かな晴れ間に布団を干し、自分は風呂へ。
部屋に戻るとやけに自室が結露していて、あれー?風呂上がりだからかな??
なんて思いながらぼやぼやしていると、外は雪である。
雪である。
「うわっ」
私は叫んだ。慌てて布団を取り込む。
布団は見事にビチョビチョだった。
ぬれたカバーを即座に外し、布団乾燥機にかける。1時間半後に圧倒的ふかふかになった布団を手に入れ今は大満足。
いやー、やっぱり天才はやることが違うよね。
実家でぬくぬくしている夫に連絡を取ると、何やってんの?と呆れた声が受話器から聞こえてくる。
全く凡人はこれだから。
とにかく天才は行動がケタ違いなので、みなマネするといい。いいことがたくさんあるヨ。
③1人を楽しむ
風邪をひき、皆は予定通り実家に帰って行き、私だけが自宅に取り残されている。
無論そばも、おせちもない。それでもだ。
1人はいい。
誰かの都合を考えなくていいし自由である。
圧倒的自由な素晴らしさ。
今現在私は1人、一茂の出てるテレビを流しながら布団の中でスマホをいじっている。
素晴らしき自由である。
年越しそばなんぞは食べずに、年越しうどん(冷凍)をいただく優雅な年越し。
年越しにも関わらず食事メニューまで自由にできる楽しさ。
しかもテレビは面白いときている。
NHKは山田孝之が大爆発し、その後は元SMAPの皆様が盛り上げてくれて、最後にエモいおジャ魔女どれみがやっていた。
いやー、とっても楽しかった。
そして今は一茂とビッグボスを見ている。
いやぁ幸せですわ。この静けさサイコー。
とにかく今は自由に孤独に過ごしたい。
皆さんこれを読んでどう思うのだろうか。
いや〜間違いなく天才でしょう。
だって雪降ってる中(干した瞬間は降ってないよ)布団を干して、布団乾燥機かけてるやつなんて、私しかいないよ。しかもそれを大晦日にやらかすパワー。もう天才としか思えない。
私は自分の才能を確信した。
もはや自分でも自分の行動が読めないもんね。
これぞ天才たるゆえ。
自らの才能を制御しない
自分を褒めたい。
さあ、みなさん笑っていただけましたかね。
子どものころ年末特番はみんな同じようなテンションでちょっとだけ退屈で、それでもなんだかよく分からない高揚感があって面白かったのだが、今年は全力でテレビが面白い。
天才のふりをしている一茂がバカで良い。
ビッグボスは天才が過ぎていて面白くて良い。
まともな天才を目指したいならビッグボスを真似したらいい。
また、ビッグボスが過去に対談した際に、ご本人が自身が俺と似てる!と豪語したローランドさんなんかも真似するといい。
若い人ならローランドさんのが真似しやすいかもしれないから、ローランドさんの真似して、季節感と生活感のない部屋に住んで、大きなテレビに海を映しながら使い捨て歯ブラシで歯磨きしたら良い。
あー、いい年越しだった。
もうおせちは食べられないだろうし、年越し蕎麦もないけど、今日が楽しいからいっか。
子どもたちがいないせいかやたら部屋が寒い。
そしてだんだん下腹部も痛くなってきてしんどいから、今日はもう寝ようかな。
さっ!一茂さんが蕎麦打ちをするそうなので、それに背を向けながら、洗濯物を部屋干ししよう。
またね。さようなら。
良いお年を。
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