大塚楓

コンサルティング業界勤務。飽きっぽいところがある。

大塚楓

コンサルティング業界勤務。飽きっぽいところがある。

最近の記事

違和感を気づかないふりをしない

#最近の学び 人の好きなものやことを笑った。 人が考えたことを笑った(例え「笑」と本人が照れてつけてたとしても)。 わたしは、決して悪気はない。寧ろ良かれと思って、心を開いて欲しくておどけて見せているつもり。 しかし、言われた本人はそう思わない。わたしには気づけなかった本気や心が隠れているのをわたしは見落として、小さくても確かな傷を残してしまう。 だから、おどけてしまうそんな自分がすごく嫌いである。 心のしこりが夜1人になってから胸につっかかる。 おどけるのはな

    • 死者の眠る風の大地

      アルゼンチン西部、エルカラファテからエルチャルテンに伸びる長くくねった道。迫るような厚い雲が覆い被さってくる。雲の間から、群青色に近い濃い真っ青な空が見え、鋭く刺すような太陽の光が差し込む。何者かの意思を感じさせるような強烈な光と色。 地球上で最も風が強く吹くというそのパタゴニアの道を、彼の車は走っていた。わたしは助手席から窓の外を見ていた。 日本から飛行機を乗り継いで乗り継いで50時間もかかったという事実を思い出すまでもない。わたしにとってそこは、紛れもない世界の果てだ

      • 秋晴れを満喫してからの春秋戦国時代

        10月24日土曜日 久しぶりに晴れた気持ちのよい土曜日。 1ヶ月ほど前から楽しみにしていた、友人とのランチを堪能し、再利用に出すのだ!と半年間ほど地道に溜めていた、大量の使い捨てコンタクトレンズの空ケースをアイシティで寄付し、念願の高級食パン「に志かわ」を購入し、気持ちも晴れやかに帰宅。 そして、楽しみにしていた「キングダム」最新刊59巻を読む。いつも通り、十分に充電したKindleを手に、部屋のソファで体育座りし膝掛けをかけ、万全の体勢で臨む。 例によって没頭し、1

        • 浮遊する夕方のアトリエ

          アトリエって良いな。 アトリエ、すなわちクリエイティビティを発揮する場所。 誰にも邪魔されず自分の世界に没頭できる場所。 絵でも写真でも彫刻でも曲でも詩でも、何でも作っていいのでしょう、作りたければ 別にアーティストと認知されていない私のような一般人でも、アトリエを持つ資格はあるでしょう じゃあ、わたしは20平米の狭小マンションのこの部屋をアトリエにするのだ そんなことを考える四連休三日目 この秋冬は、ブラウンやベージュというよりグレーと、ラベンダー色の服が着た

        違和感を気づかないふりをしない

          無気力・無行動人間でも投票した

          2020年7月5日(日曜日) 雨。気温は高くないが、湿度が高いせいで蒸し蒸しする。決して快適とは言えない天気。 今日は9年ぶりの東京都知事選挙が行われる。税金を納め選挙権を有する一社会人の役目として投票に行かねばなるまい。遅い昼食をとった後に投票に行くことにしよう。ついでに東急デパートをぶらついてこよう。 コロナ禍と言われる新型コロナウイルスの感染拡大による非常事態が始まって早4ヶ月。もう「コロナ前」には戻れないだろう。前みたいな日常はたぶんもう戻っては来ない。だから変

          無気力・無行動人間でも投票した

          クリエイティブに生きたいって

          2020年5月4日月曜日 午前中、東京は雨が少し降った。しかしお昼頃からは晴れ。昨日に引き続き、気温は暖かかった。 思い立ってチョコレートを砕いて混ぜこんだスコーンを焼いた。特に綺麗にできたという手応えはなかったが、食べる前に記録してみようかな、くらいの軽い気持ちで写真を撮った。 すると、わたしの大好きな焼き立てのスコーンの、ザクッとした歯触りが伝わるような写真が撮れた気がした。 そうなると、何となくそのままスマートフォンのアルバムに保存しておくだけでは勿体ない気がし

          クリエイティブに生きたいって

          春の牡丹雪と牡丹の花

          2020年3月29日日曜日 天気予報で数日前から言われていたけど、まさか本当に降るとは。 今日は雪が降った。中々の大雪。 わたしの暮らす、東京の西部では、5センチほど積もるくらい降った。 昼間、わたしは外に出ず、窓からベランダを覗いて、牡丹雪がしんしんと、降り続けるのを眺めていた。 夜になった今は、もう溶けているんじゃないかと思う。夕方、少し気温が戻ったみたいだから。 夕飯時、NHK Eテレ「猫のしっぽ カエルの手」を見ていると、京都の大原在住のハーブ研究家・エッ

          春の牡丹雪と牡丹の花

          夢に気づかされる

          2020年3月19日木曜日。 本日もテレワークのため、近所の喫茶店でクライアントに提出する報告書の作成。 帰り道に寄ったたい焼き屋(お汁粉にしたかったのであんこだけ買う)や、スーパーでの「現金で」とか「商品券使えますか」くらいしか言葉を発していないことに少し戦慄を覚えつつ帰宅。 夜、お風呂で池谷裕二さんの「脳はなにげに不公平」を読んでいたら、人間が寝ている間に見る夢について書かれている章に出会った。 フロイトを挙げるまでもなく夢に関する研究は昔から数多く、最近の通説で

          夢に気づかされる

          東京、夜、小雨

          夜11時を少しまわった時分。東京は少し雨が降っている。 気に入りの線香にライターで火を点けて吹き消す。白檀の香りが立ち上る。京都に旅行したとき、清水の二年坂で買ったものだ。一本ずつ仕切られたプラスチック容器に入れられ、浅葱色の和紙に丁寧に包まれている。 同じライターで、煙草に火を点ける。特に気に入った銘柄ではない。ただ、メンソールが入った清涼感のあるものより落ち着くのがいい、と思っている。 虫が寄ってこないように部屋の電気を暗くして、窓を開ける。ベッドに腰掛けたままベ

          東京、夜、小雨