浮遊する夕方のアトリエ
アトリエって良いな。
アトリエ、すなわちクリエイティビティを発揮する場所。
誰にも邪魔されず自分の世界に没頭できる場所。
絵でも写真でも彫刻でも曲でも詩でも、何でも作っていいのでしょう、作りたければ
別にアーティストと認知されていない私のような一般人でも、アトリエを持つ資格はあるでしょう
じゃあ、わたしは20平米の狭小マンションのこの部屋をアトリエにするのだ
そんなことを考える四連休三日目
この秋冬は、ブラウンやベージュというよりグレーと、ラベンダー色の服が着たいな、とか
昨日入った表参道のギャラリーで見たあのポスター、少し値は張るけど買っちゃおうかな、今年の誕生日に、もう大人だし、とか
指から腕にかけての体毛の脱色したけど、よく色を抜きたくて欲が出て長く時間を置き過ぎたかな、流し終わった今でも少しピリつくわ、とか
いや、でもおかげでしっかり色が抜けたから新しく塗った赤いマニキュアが映える手指になったわ、満足、とか
昨日のNHKのベートーヴェン特集の番組、見ながら興奮してしまった、気付いたけれど、わたしの「英雄」はあの人だったのだ、何を今更、そんな明らかなことに気付くのかしら、とか
とりとめのないことを考える。考えるというほどでもなく、思う。そんな休日。
そろそろ洗濯物をしまって、出かけなければ
一度買ってみたものの気に入らなかった服をユニクロに返品して、改めて秋物の服を見よう
電車の中では、仕事で気になることがあるから少し調べないと
そんな、普通の会社員の休日。
事象アトリエの窓の外の秋空は少しずつ夕日が傾いて赤くなりだしている。
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