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人生フラフラロンドン日記 ~Week 42~

ロンドンに来てから42週間。世間はすっかりW杯で盛り上がっている。日本もまさかの決勝トーナメントに進んだ。まさかスペインを退けるとは。たまたまカジノアプリで5ポンド賭けていたので、6000円になりました。日本様様ですね。スペイン戦はパブで見ていたけど、周りの人にめちゃくちゃおめでとう言われていました。まさか勝つとは誰も思っていなかったよね〜。

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12月に入ってトラファルガー広場のクリスマスツリーが点灯。全長21mのこのバカデカなツリーは海を越えて運んできたらしい。木を運ぶという行為のスケールの大きさに改めて驚く。ツリー自体はシンプルな単色点灯。カウントダウンまではテンションの高かった観衆も、いざ点灯すると「ああ…ははは…笑」ぐらいのテンションで笑った。自分の母校のツリー点灯式もこんな感じだったなと思い出した。それでも暖色のイルミネーションを見ると、やっぱり心が暖かくなる気がする。再現性はなくとも幸せなクリスマスな記憶があって良かった。ブランデー入りのムルドワインを飲んだら体までポカポカしていた。ドイツではグリューワイン(日本でもこの名称の方が一般的?)。

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ラフトレにDutch Criminal Recordを観に行った。トンデモバンド名だが、中身は良いインディー・サーフ。イギリス南部の港町、ポーツマス出身なのも納得の音楽だった。こういう音楽を聴いていると、やっぱり夏が恋しくなる。来年が多分イギリスで過ごす最後の夏だけど、どれだけ夏フェスに行けるか今から楽しみ。とりあえずグラストに本当に行きたい…。いくらサウスロンドンシーンがアツいとはいえ、ロンドンにいると地方都市出身のバンドを観る機会が多い。その度に行ってみたいな〜と想いを馳せている。何があるかわからないけどポーツマスも行ってみたいな。

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日曜日は「You're Melody」こと、Melodies Internationalの年内ラストパーティー。会場もいつものようなクラブではなくて、コミュニティセンターの体育館を装飾を施した、まさに洋画のプロムのような所で本当に良かった。DIYみが溢れている。年内ラストということでお客さんもどことなく忘年会のような雰囲気。MelodiesのDJ陣も最高で、トリのFloating Pointsまでずっと自然と踊れてしまった。最後の最後までみんな笑顔だった。いつか出来るであろう好きな人は絶対に連れて行きたい。それぐらい居心地が良くて、幸福感に溢れている。「You're Melody」はロンドンに来て良かったな〜って思える場所の一つ。俺はMelodiesのパーティーが大好きだよ〜。

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今年もいよいよ終盤。Spotifyの年末まとめが公開された。1年の終わりにこのまとめを見るたび、本当に自分の生活が音楽に助けられていることに気づく。今年1年はやはり前の恋人に関連する曲がトップ10を占めていて少し寂しくもなるけど、それでさえ今ではいい思い出。きっと数年後に2022年のプレイリストを見て、「あの時の俺は大変だったね〜」と思わず笑ってしまうだろう。でもそれぐらい純粋に人を思えていたことに褒めてあげたい。見返して思い出せる音楽は素晴らしい。

今年の再生時間は92,527分。換算すると約2ヶ月。一時期はどれだけ悲しくてもすがるものが音楽しかなかったことに気づいて、それが本当に悔しくて仕方なかったけど、そんな生活が今は愛おしい。びっくりするくらい楽しくて、悲しくなるくらい優しい音楽が僕は大好きです。音楽が大好きな僕が大好きです。プレイヤーではないけども、何かしらの形で音楽に寄与できた2022年は本当にいい年だった。イギリス生活はまだまだ続く。

今季ムルドワインカウント2

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