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人生フラフラロンドン日記 ~Week 45・46・47~

ロンドンに来てから47週間が経過。謹賀新年、明けましておめでとうございます。この日記も久々の更新。年末年始を日本で過ごしていたら、ロンドンで10キロ落ちた体重が5キロ増えていた。まずそんなに体重が落ちていたことにびっくりしたが。ありがたいことに帰国してからというもの毎日毎日予定詰めで、休肝日を作ろうとしても作れない日々が続いた。結局、ロンドンへと帰る日まで飲まない日はなかった。起床時にはキツいのに、一口飲むと「僕行けますよ!」と言ってくる肝臓くんサイドが悪い。何はともあれ楽しい帰省だった。日本に向かう飛行機での14時間フライトで散々やられていたので、帰り道の15時間に恐れ慄いていたが、早々と眠りにつくといつの間にかイギリスまで残り2時間になっていた。行きは寝ても寝ても時間が進まないという逆・浦島現象が起きていたのに!  

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2週間半ぶりにロンドンへと帰ってきた。日本に帰国した週のロンドンが異様に寒かったのでかなり厚着をしてきたのだが、ロンドンは春の夜のように暖かくて拍子抜けした。でも街に新鮮さは無くともまた海外の匂いがするようになった。ちょっと強めの香水というか柔軟剤のような匂い。部屋にたどり着いた時は長旅の疲れなのか何も手付かずで、何とか荷ほどきだけ終えて就寝した。翌日はとりあえずの大掃除。部屋は未だに2022年のままで止まっていたけど、色々な物を捨てたら2023年になった気がする。自分の部屋は何だかんだ異国にあっても安心する。

夜は友人たちと再会して新年会をした。2人は新年をロンドンで過ごしたからか、何だか顔つきが違う。すっかり先輩のよう。でも居心地の良さは相変わらず。日本に一時帰国したからか、いつか来る終わりの日を意識するようになった。今は誰かが呼び出せばパーッと集まる僕らだが、いつか空港で見送る日が来るのだろう。そんな日が来るまではどうか楽しく、どうぞよろしく。

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土曜はShoreditchのDream Bags Jaguar Shoesに。スゲ〜名前の店だ。ロンドンは1階がパブかバー、地下にライブスペースのようなヴェニューが多いのだが、ここももれなくそう。従業員専用口にしか見えないドアを開けて地下に潜った。この日のお目当てはBarbican Estate。彼らは日本のダークサイケバンドで今はロンドンに拠点を移している。3年前に友人のバンドがBarbican Estateと共同企画を打っていたことで知った。ただバンド名がロンドンの同名建造物から取られていたことを知ったのは僕がロンドンに来てからだった。その建造物群は今ではロンドンで一番好きな場所。

たまたまドラムの人が日本に帰国中のようでミニマルなセットだったが、その異国感は変わらず。ラストの轟音も気持ちよかった。3ピースで観られる日が待ち遠しい。イギリスは日本よりもポストパンクの市民権がある街だと思うが、日本とは全く種類の違うものだと思う。しかしこの日、他に出演していたバンドもどちらかと言えば日本のポストパンクに近いイメージの音像に感じた。だからなのか、いつかの下北沢ベースメントバーにいるような気持ちになった夜だった。またベースメントでライブが見られる日が待ち遠しい。僕はNEHANNとSTRAMが観たいです。

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日曜は南西ロンドンのBalhamに。駅入り口のチープなライトが可愛い。偶然、同じビザでロンドンに住んでいる高校の友人がいる。彼女と新年会も兼ねてお茶をした。自分自身、あまり高校生活をエンジョイしていた人間ではないのだが、やはり同級生というバックグラウンドを持つだけで幾分か話しやすくなる気がする。とりあえず今年の目標を50個決めた。決まったのに話していたらポツポツと2、3個増えたのでキリがいい100個を目指す。お互い頑固な節があるのか、片方の意見に中々折れずにぶつかり合えるのも含め、ありがたい存在である。Balhamに行って思ったが、ロンドンはまだまだ知らない街ばかり。どうせこのビザが終わればロンドンに来ることはそうそう無くなる。この先の人生で2度と来ない街も山ほどあるだろう。今年はいろいろな街に行ってみるのも1つの目標。記憶の中で思い出せる街が1つでも増えれば嬉しい。

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何はともあれ無事に帰って来た。いい一時帰国だったと思う。会いたい人には会えたし、東京に帰ってあらためてロンドンにいられる幸せを知った。1回戻ったことでどちらの街の良いことも再確認できたという方が意味は近いか。会ってくれた友人たち、どうもありがとう。「気持ちは画面を超えられない」と諦めていたけれど、また信じられるような気がする。

あとは伸ばそうと思っていた髪を昨年末にバッサリ切り落とした。自分の人生で一番長い髪の毛が一番短い髪の毛に変わった。17才の頃から担当してくれている美容師さんが、自分の頼む髪型があまりにも短かったものだから、アワアワしていたのが面白かった。心機一転の気持ちも込めて2023年を生きていく。後厄も終わったし、やりたいことも沢山ある。そしてどんな自分も素晴らしい。今年は誰も恨まず、誰かを笑うこともせず、全てを愛せる人になりたい。優しい人になりたいです。

そんなこんなで今年もこの日記をちゃんと更新していこうと思います。ロンドンでの生活ももうすぐ折り返し。読んでくださっている方々はどうぞ今年もよろしくお願いします。皆さんも良い一年になりますように。イギリス生活はまだまだ続く。

石のような謎のアイス、花の味がした

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