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人生フラフラロンドン日記 ~Week 38~

ロンドンに来てから38週間が経過。すっかり雨も多くなって、陰気なイギリス的天気を楽しんでいる。急に晴れて、急に雨が降っての繰り返し。その中でも晴れは体感2割ぐらい。そろそろ日光不足が気になる。日光代わりのビタミンDのサプリメントでも飲み始めるか。来たばかりの時は服用していなかったので、どれくらい鬱々さが変わるか気になる。イギリスでは日光代わりのサプリメントは普通らしい。

来年のグラストンベリーのチケット発売があった。2回とも全く繋がらず無事敗北。やっぱり去年行けたことは奇跡に近かったんだな。来年4月あたりにリセールがあるから、それまで徳を積もうと思う。悔し〜。どうにかイギリスにいるうちにもう一度だけ行きたい。本当に夢のような場所。

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ロンドンに来て、やっとスカイガーデンに行った。ザのつく観光名所だけど行ったことがなかった。何故ならしっかりと予約が必要で、夕方から夜にかけては2週間前でも大体売り切れているという人気さだったから。空港のような荷物検査場を通り抜けて、植物園のような展望デッキがある35階へ。ロンドンは高いビルが少ないからか35階に行けば、街の大体が見渡せる。上空から見下ろすような景色は久しぶりで、少し飛行機に乗っているような気持ちになった。もっと簡単に入れるなら毎日のように行くのになと思う。人はみんな高いところが好き。

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安定のラフトレEASTでSpecial Interestを観た。ニューオリンズのパンクバンド。本人たち自らが「ジャンル不適合」と言うように、サウンドはゴリゴリのレイヴサウンドで、そのアグレッシブさはパンクというような面白い組み合わせのバンドだった。音楽は焼き回しだと常にどこかで言われているけど、現場に足を運ぶと新しい音が鳴っていて、だからこそ一生飽きることのない趣味なのかなと感じる。雨に降られやすい雨男なのに、この日の帰り道は最寄りに着いた瞬間、雨が止むという不思議な日だった。

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Guy Fawkes Nightというお祭りがあった。400年前に国家転覆を図ろうとしたGuy Fawkesという男の逮捕を祝う日らしい。Guy Fawkesはハッカー集団アノニマスが着用しているあの仮面のモチーフの男だ。大きな公園ではチケット代をとって大掛かりな花火大会が開催されるが、家の近所の小さな公園でも市販の花火レベルで、バカバカと打ち上げられていた。それにしても勢いが凄かった。本当にうるさい。市街戦が起きている時はこんな気持ちなんだろうか。その日は風が強く、見に行くとよく火種が流されていた。しかし地表付近で爆発してもゲラゲラと笑い誰も気にしていない。初めて目の前で花火が爆発して冷や汗をかいた。地域の人々が大勢集まり、賑やかでよかった。なんとなくだけど、初めて街の連帯感を感じた気がする。

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過去にアイルランドにいた経験も含めて、僕は既に海外で1年以上も暮らしているらしい。そんなことを先日の帰り道に考えていたら結構衝撃的だった。人生の25分の1も日本を離れている。もちろんロンドンに住んでいることの喜びもありながら、その間に姿が変わっていく東京の街だったり人が恋しかったりもする。体が2つあればと思うが、どちらも両立することは無理。でも離れているからこそ頑張ろうと思えた。何年続くか分からない人生の既に1年ちょっとを海外で過ごせたということの貴重さにも気づかないといけない。過ぎた日は元に戻らないという普遍的な事に改めて気づく。少しづつでも歩けてますように。イギリス生活はまだまだ続く。

丸亀のモーニングでエッグベネディクトうどん、重い

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