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人生フラフラロンドン日記 ~Week 62~

ロンドンに来てから62週間が経過。絶妙に寒い。天気予報がコロコロ変わる。15度はある週だったはずなのに気づけば、10度近辺まで下がっていた。日の光だけが眩しいのが幸いか。何はともあれ、寒いのもこの週までみたいだ。早く半袖で駆けまわりたい。

近所のスーパーにて

エリザベス女王が亡くなって、はや半年。もうすぐチャールズ国王の戴冠式が待っている。バッキンガム宮殿では設営が続いているのだが、イマイチ盛り上がっている感じがしない。それこそ昨年のプラチナ・ジュビリーの時には、1ヶ月前にはもうだいぶお祭りムードだったのに。みんな女王様が好きだったんだね。

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1.

週明けはWindmillにBlue Bendyを観に行った。サポートはLegssとKEGとまさに自分徳なスリーマンだった。なによりイギリスに来る前から観たかったバンドをWindmillで観れたことの嬉しさ。Blue Bendyのラストナンバーだった新曲「Cloudy」は、恋い焦がれているBC,NRの2ndを彷彿とさせる静かに燃える炎のような曲。相変わらずwindmillはボロボロのヴェニューだけど、全てはここから始まっていると感じられる素敵な場所だ。一緒に行った友人は「終わりたくない夜を何度も迎えたのはWindmill」と話していた。そんな場所があることがまず素晴らしい。僕は何度でも音楽で感動していたいし、いつまでも純粋な気持ちで音楽に触れられたらいいなと思う。

週末はFOLDへ。金曜はベルリンからTakaaki Itohさん、日曜はunfold。2週間前の21時間テクノで体調を崩し、しばらくいいかなと思っていたけれど、その門を潜ってしまえば話は別。あっという間に元気になっていた。毎週あると疲れてしまうけど、1週間開けると最高になっているということに気づいた。というかもう病みつきになっているのか?

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2.

先月に続き、友人の誕生日祝い。南のBrightonへ日帰り旅行に行った。前日の天気予報によると一日中雨予報で焦り、当日になってもやはり朝から雨で、「せっかく海辺に行くのに…」と思っていたが、到着してしまえば天気はみるみる回復。結局一日中晴れていた。なんという幸運。Brightonの街をぶらぶらと歩き回り、友人に古着のワンピースをプレゼントし、夜ご飯も無事に外れず美味しかった。最後の最後には、海辺で綺麗な夕日を眺めることができた。友人はそろそろビザが切れてしまう。それは5月の話なので、いよいよ目前まで迫ってきた。ロンドンで今のまま遊べるのもきっとあと数回。どれもが大切な日になればいいな。僕はちゃんと目の前にいる人たちを大事にしていきたい。

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Brightonで地平線に沈む夕日を眺めていた時に、イギリスに来てよかったなと久しぶりに思えた。魔法のような日々を過ごしている。イギリスに来たことで、起きた悲しいことは山ほどあったけど、来なかったら知り合えなかった友人がいる。先日、大事に思っていた人とのつながりがいよいよ切れた。僕が何かをしたのかもしれない。でも最後まで裏切るつもりはなかった。ひどい目に遭うたびに、起きたことを自分のせいにしてばかりだったけど、なんてアンヘルシーな考え方だったんだろう。随分と甘っちょろく生きているけども、もうちょっとだけ自分に優しくなってもいいかもしれない。過ぎ去った人に愛を送るよりも、目の前の人に愛を送るところから。イギリス生活はまだまだ続く。

これは写真を撮る前に待ちきれず食べてしまった麺

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