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人生フラフラロンドン日記 ~Week 41~

ロンドンに来てから41週間。W杯がスタート。街中で様々な国のユニフォームに身を包んだ人を見かける機会が多かった。やはりロンドンは様々なバックグラウンドを持つ人たちが生きている街だということを実感。自分はアジア人の中の日本人。東京とロンドンの違いと山ほどあるが、マジョリティーからマイノリティーになれることが一番大きくて、それが一番好きだったりする。自分が多数派のうちは気づけないことも、横と比べてしまって苦しくなることも多かったので。

たまたま読んだ翻訳家の村井理子さんへのインタビューにあった「母語以外で生活するのは、意識してなくとも、常に緊張状態にある気がするんです」って話は本当によく分かる。いつも疲れ果ててて、夜はぐっすり眠れるのはその緊張感のおかげなんだろうな。先日、生の通訳さんと接する機会があったけど、そのスキルに度肝を抜かれた。すらすらと英語が話せたらかっこいいな。頑張ろう。

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日本へ楽に帰るために3回目のワクチンを打ってきた。ちょうど打とうと思っていた渡英直後の3月にコロナにかかり、そこからワクチンが打てるようになるまで1ヶ月。4月になるとイギリスではコロナに関係する様々な規則が撤廃され「コロナ=風邪」の世界になっていた。要するに打つ必要が無くなってしまっていたのだ。どうせそのうち日本も入国しやすくなるだろうと楽観的に思っていたら、打ち出されたルールは「ワクチン3回以上でPCR検査の必要無し」だった。なので仕方なく。岸田さん4回打ってもコロナになっているのに意味が分からない。でもPCRに数万近く取られる方がもったいないしね…。近所の薬局に行って、日本で2回打った旨を伝え、10分ほどで終了。イギリスは日本みたいに待機時間とかも無いんですね〜。

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友人とドリカムの『LOVE GOES ON…』のジャケ写の場所へ。むしろこれを目当てに、ロンドンへと足を運ぶ人はそうそういないと思う。僕も友人もそこまでのドリカムファンではないけども、いざその場所を見つけると中々テンションが上がった。『LOVE GOES ON…』は1989年リリースなので、もう発売から30年以上経っているけど、ほぼ景色が変わっていなくて感動した。古い建物を使い続けるイギリスならではなのかな。まさに「うれしい!たのしい!大好き! 」。

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友人に誘ってもらって、南のTulse Hillでottaを観に行った。彼女もサウスロンドンの新生。ジャンルは様々あれど、緊張感溢れるカオスな雰囲気はサウスロンドンの音楽ならではだなと感じる。元々は21時半スタートの予定だったが、まさかの会場設備トラブルで押しに押し、スタートしたのは日付が変わってから。しかしそれがまた良かったのかも。雨風強い土曜日の深夜のパブは居心地が良かった。しかし帰り道は寒すぎて凍え死ぬかと。終電がないのは嬉しいけど、いつでも帰宅できるのも考えもの。

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特に何か変化や出来事があった訳ではないけども最近は調子がいい。2022年で一番生き生きとしていた週だったかもしれない。もしかしてビタミンDを飲み始めたから…? そんな訳もなくマインドの話なんだろうけども、自分が素敵な男の子だと思い始めてから人生が急上昇している気がする。良いタイミングで良い出来事や巡り合わせでやってきているのもあるのだろう。ただそれが思い込みだとしても良い。

数ヶ月前の俺は泣きながら死にそうな顔で走っていたが、今の俺はそれを沿道から大手を振って応援している。「回り道かもしれないけど、大丈夫!頑張ってるよ〜」と。多分、何も間違えてなかった。自分が好きなものは好き。それを信じられるのも自分だけ。今は誰に選ばれようが、誰を選ぼうがどれでも正解な気がする。このまま12月に突入したい。死ぬまで生きてやろ〜。イギリス生活はまだまだ続く。

チゲの季節、到来

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