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人生フラフラロンドン日記 ~Week 58~

ロンドンに来てから58週間が経過。気づけば春のような日々が続いている。というか日本が暖かすぎるのだ。春は基本的には寒いものだろう。ダウンタウンの松っちゃんも「3月は普通寒いものですよ!?」ってキレていた気がする。それでもウルトラライトダウンがいらなくなったり、家の前の枯れ木が芽吹き始めたり、春はもう目前にいる。春の匂いは心地良い。

駅で見つけた謎のシュールポスター

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1.

なんてたってWBC優勝でしょう。準決勝、決勝のメキシコ戦、アメリカ戦と、夜更かしして試合を追ってしまった。長らく不振に陥っていた、贔屓の4番こと村上宗隆。SNSでボロクソ言われていることがずっと辛かったけど、絶対大丈夫でした。準決勝でのサヨナラタイムリーも、決勝での同点ホームランも全てが泣けてしまったな。またこれから始まるシーズンが楽しみで仕方ない。神宮に行きたいよ〜!!

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2.

cowboyyを観に行った。今月にデビューEPを出したばかりのポーツマスの4人組。なんといってもその音の多彩さに、なかなかUKで見かけないバリバリのマスロック。それが今のUKインディーシーンと地続きに繋がっていて、「これだからUKインディーは面白い」と改めて感じたライブだった。それにしてもサポートバンドがシューゲイザーとハードコアパンクという異種格闘技戦。中々カオスでした。大化けの予感がするバンド。

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3.

今週のテクノ情報。金曜日はVillage UndergroundでアムステルダムのKI/KIのAll Night Longだった。最後の最後まで気の抜けないVS感のあるDJセットで、午前4時を過ぎてからのフロアがとんでもなく良かった。ロンドンに来て朝帰りは地味に初めてかもしれない。

日曜日はSunday ExerciseことUNFOLDで12時間テクノ。前回が初めてだった僕は楽しめていたけど、来たことある友人が「UNFOLDっぽくない」と言っていた理由が分かったような回だった。肌の毛まで揺れるほどのゴリゴリの低音。あそこにいると時間が溶ける。なにより暗くなってから、19時から25時まであっという間だった。家に帰ってくると疲れて気絶するように床で寝る。なんでも6万歩以上歩いたことになっていたし、それは疲れるか。1万歩で大体7kmぐらいらしいから42km…? それは痩せますね…。もう次の50回目のUNFOLD待ち遠しい。

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17才の頃の友人と久しぶりに連絡を取ることができた。彼女はもともとTwitterで知り合った大学生で、いつの間にかTwitterから消えてしまい、気づけば連絡が取れずじまいになってしまっていた。たまたまInstagramを開くと、彼女と思わしき人からフォローが来ており、まさしくその友人だった。素敵なお姉さんになっていた。出会いはTwitterとはいえ、その刹那的な関係を覚えていてくれたことに小さな愛を感じた。健やかな生活。

「たぶん、失うものは見つけるまで分からない」、Harry Stylesの曲で一番好きな「Love Of My Life」の一節だ。そんなことをずっと学ぶようなイギリスでの生活だと、ふと思った。失くしてばかりな気がするけど、まだ何も失くしていないのかもしれない。手に入れてばかりな気がするけど、まだ何も手に入れてないのかもしれない。ただ確かなのは、友人の愛に山ほど気づけたこと。毎日が楽しいのも、きっと終わって欲しくない夜に巡り合う瞬間が沢山あるからだった。僕はもっと人を大切に生きていたい。裏切りたくない。優しくいたい。イギリス生活はまだまだ続く。

Borough Marketはキノコのリゾットが世界一美味しい


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